ライブ配信で使われる「4大配信ツール」とは? メリット・デメリットをご紹介

Zoomミーティング&ウェビナーの特徴

「Zoom」はオンライン会議でもおなじみのツールです。Zoomには「ミーティング」「ウェビナー」の2種類があり、このうちウェビナーについては別途でプランへの加入が必要です。
また、どちらも画面共有機能、テキストチャットが利用できるほか、YouTube LiveやFacebook Liveと連携しての同時配信が可能となっています。

Zoomミーティングのメリット

Zoomミーティングは1つの画面に複数の参加者の画面を映しての配信となります。意見交換などをする場合はお互い交互に発言しながらリアルタイムでの交流が可能であり、参加者同士で資料等の画面共有、カメラやマイクのON/OFFも自由におこなえます。

Zoomウェビナーは、発言者やカメラ・マイクの切り替え、画面共有などの機能がホストとパネリストのみに制限されています。そのためウェビナーなどの「特定の人が大多数に向けて配信するイベント」に向いているといえるでしょう。

そのほか、スイッチャー・音声ミキサーを使えば複数マイク・カメラの切り替えができる点や、外部ツールを利用することで配信画面に字幕が入れられる点もメリットです。

Zoomミーティングのデメリット

Zoomミーティングでは発言者のコントロール(ミュートや入退室など)がしにくいというデメリットがあります。また画面内に複数の参加者が表示されるため、メインの発言者が分かりにくい点にも要注意です。また、無料プランでは参加者が3人以上になると配信時間が40分までと制限も設けられています。

座談会などを配信するのであればミーティングのほうでも十分ですが、ウェビナーや製品の発表といったブランディングのための配信には、Zoomウェビナーが向いているでしょう。

Cisco Webex meeting&eventの特徴

Webexはオンラインセミナーツールを手掛けるCiscoが提供している配信プラットフォームです。Webexには「meeting」「event」があり、前者はオンライン会議向け、後者はウェビナーなどのオンラインイベント向けのツールとなっています。

Webex eventは先ほどご紹介した「Zoomウェビナー」と同じく、発言や資料(画面)共有などの権限が主催者側にあるのが特徴です。

Cisco Webexのメリット

Webexのメリットは無料プランであっても最大100名が参加可能、かつ50分まで配信ができる点です。
またWebex eventでは主催者(プロデューサー)・パネリスト(司会進行)・プレゼンター(発表者)・参加者の4つの役割が設定でき、それぞれできることの権限が異なります。たとえば参加者は自由に発言したり、画面共有をしたりすることができません。そのため、役割の設定をすることで主催側がイベントの進行をコントロールしやすくなります。
さらに有料プランの場合は、録画データをクラウド上に保存可能なのも魅力です。

Cisco Webexのデメリット

Webexのデメリットはほかのプラットフォームに比べて参加可能な人数が少ない点です。たとえば「ビジネス」プランを選択した場合は主催者が1~100人まで選択可能ですが、参加人数は最大200名までとなっています。それより多くの参加者を招待したい場合は、企業向けのカスタマイズプランを選ぶ必要があります。

Microsoft Teams&ライブイベントの特徴

Microsoft TeemsはOffice365やMicrosoft365で利用できるビジネスコミュニケーションツールです。Teamsのオンライン会議機能では同時に250人まで参加可能ですが、「ライブイベント」という機能を使うと最大10000人までの大規模なイベント配信にも利用できます。

ライブイベントを使った配信は、録画しながら配信をおこなう方式となります。そのため視聴側には10秒前後の遅延(タイムラグ)が発生しますが、気になる部分に戻って再生をする“追いかけ再生”ができるようになっています。

Microsoft Teamsのメリット

Teamsで配信をおこなう場合はOffice365またはMicrosoft365のライセンスが必要です。しかし視聴者はMicrosoftのアカウントやTeamsのアプリ等をインストールする必要なく参加が可能です。
また、Teams ライブイベントでは1回につき最大4時間まで配信が可能なのもメリットです。イベントによっては質疑応答などを交えたり、発表者が多くなったりして長時間になる場合も多いもの。Teamsライブイベントならボリュームの多いイベントにも対応可能です。

Microsoft Teamsのデメリット

Teamsライブイベントでは録画しながら配信をするため、10秒程度のタイムラグが生じます。また、Microsoftのライセンスを持っていない人でも参加できますが、匿名での参加となるのも注意したいポイントです。ライセンスを持っていない社外からの参加者がいる場合、出席情報が確認しにくくなるので、他のコミュニケーションツールで確認をおこなう必要があります。

Youtube Liveの特徴

YouTubeではGoogleアカウントを作成すれば無料でライブ配信をおこなうことができます。接続人数や配信時間には制限がなく、動画の時間が12時間以内であればアーカイブを残すこともできます。
また、WEBカメラ・モバイル・エンコーダ配信(配信ソフトを通じた配信)などに対応しているのも大きな特徴です。
配信中はコメント欄を開放することで質問や意見などを募ることも可能です。

Youtube Liveのメリット

YouTube Liveのメリットは、Googleアカウントを持っている人であればだれでも無料で利用できる点です。また、接続数や配信時間の制限がないので、「幅広い層にリーチしたい」「長時間の配信をしたい」という場合にも対応できるのは大きな魅力でしょう。

また、専用ツールを使って画面にコメント欄を表示したり、他の配信ツールと連携して複数のプラットフォームで同時配信をおこなったりできるなど、自由度が高いのも特徴です。

Youtube Liveのデメリット

YouTubeで初めてライブ配信をする際は、あらかじめ専用の設定をおこなう必要があります。この設定が完了するまでに最大で24時間かかるので注意しましょう。また、WEBカメラ配信やエンコーダ配信はチャンネル登録者数にかかわらず配信ができますが、モバイルからのライブ配信はチャンネル登録者数が1000人を超えていないとできません。

そのほか、YouTube単独ではオンラインで双方向のコミュニケーションができない点にも注意しましょう。オンラインでのやりとりを放送する場合はZoomなどの他のWEB会議ツールを使用する必要があります。

配信の内容・目的に合わせたプラットフォームを利用しよう!

ライブ配信を実施する際は、ライブ配信の内容や目的、コミュニケーションタイムの有無などを考慮してプラットフォームを選ぶことが大切です。
また、企業内で配信をおこなう場合、社内ネットワークのセキュリティによっては使用できるプラットフォームが限られているケースもあります。配信の前に、利用予定のプラットフォームが自社で使用可能なのかも確認しておく必要もあるでしょう。

フクラシアでは自社運営の会議室での配信サポートや、ご指定会場への出張配信サポートもおこなっております。またライブ配信の折には、本記事でご紹介した4つのプラットフォームにも対応可能です。
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ディスクリプション
ライブ配信ができるプラットフォームにはさまざまなものがあります。本記事では、ライブ配信におすすめの4つのプラットフォームの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。「これからライブ配信を始めたい」という企業様はぜひご参考にしてみてください。

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