ブレインストーミングが失敗してしまう5つの落とし穴

集団で意見を出し合うことによって、生産性の高いアイデアを生み出すための会議手法「ブレインストーミング」。企業のなかには積極的にブレインストーミングを取り入れているところも多いですが、期待どおりの成果が生まれないこともあるようです。今回は、ブレインストーミングを失敗に終わらせてしまう5つの落とし穴についてお伝えします。

ブレインストーミングの基本的なルール

思いつくままにアイデアを出し合うブレインストーミングですが、優れたアイデアを出すためにはルールを守ることが大切です。失敗を防ぐためにも、開始前に全員がブレインストーミングの4つのルールを把握しておきましょう。

判断・結論・批判を出さない
突拍子もないアイデアでもOK
質より量
アイデアを組み合わせて発展させる

 

ブレインストーミングでは、誰かが出したアイデアに対して批判的なことを言ったり、早急に結論を出したりするのはNG。参加者同士の相互作用を狙い、出たアイデアから新たなアイデアを誘発させます。また、優れたアイデアをひねり出すより、数多くのアイデアを出すことが重要です。数が増えれば増えるほどアイデアの誘発効果が期待できます。アイデア同士を組み合わせてみると、さらに良いアイデアになることもあります。
効果的なブレインストーミングを行うためには、参加者は5〜6人くらいがベストとされています。10人が限界といわれており、多すぎるとまんべんなく意見を聞けなくなる可能性があります。

ブレインストーミングが失敗に終わる5つの落とし穴

適正人数でルールを守って行ったブレインストーミングでも、失敗することはあります。ここでは、ブレインストーミングが失敗に終わる5つの落とし穴をご紹介しましょう。

参加者の力関係に大きな差がある

自由な意見を出し合うブレインストーミングですが、参加者の力関係に差があると、いわゆる「偉い人」に気をつかって発言できなくなることがあります。参加者同士の力関係にあまり差ができないようなメンバー構成を考えましょう。

特定の人が長く発言する

同じ人ばかりが話してしまうと、ブレインストーミングの意見が偏ったり、他の人が発言する時間が減ったりします。特定の人物が長く話している場合は、司会者が他の人に意見を求めて話題を切り替えるとよいでしょう。

あらかじめ用意してきた資料を延々と説明する

ブレインストーミングでは意見をどんどん出し合うことに価値があります。用意してきた資料や数字について説明する時間はもったいないですし、ブレインストーミング独特の空気感も損ないます。

脱線を許さない

自由な発想が求められるブレインストーミングは脱線しやすい傾向が。脱線すると即座に主題に戻す司会者もいますが、ブレインストーミングでは脱線しても構いません。むしろ、脱線によって幅広い視点からアイデアが生まれることもあります。

参加者の考えが偏っている

同じ部署の人間だけで行うと、参加者の意見が偏りがちに。例えば、営業部で販売戦略を練るためにブレインストーミングを利用する場合はマーケットを意識することが重要なので、バラエティ豊かな意見が必要です。消費者のニーズを探ったり、商品に関する率直な意見を聞いたりするためにも、他部署の人間や外部、友人などでメンバーを構成するのも一つの方法です。

効果的なブレインストーミングのために

ブレインストーミングの目的は、生産性の高いアイデアを出すことであり、答えを導き出すことではありません。自由な発想が飛び出るように、バラエティ豊かな参加者をそろえ、気兼ねなく意見を出し合える環境を整えましょう。外部の人に参加してもらう場合は、機密事項の漏えいにはご注意を。開始してからは意見を多く引き出せるように司会者が配慮することも大切です。ご紹介したルールや落とし穴に気をつけて、ブレインストーミングを成功へ導きましょう!

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