今から約3万8千年前から1万6千年前の旧石器時代。人々はまだ土器を持たず、主に石を打ち砕いて作られた石器や動物の骨や角を用いて作られた骨角器を使い、狩猟や採集活動を行っていたそうです。定住はせずに、テントのような軽易な住居によって食料となる獲物（今では絶滅して見られない大型哺乳類など）や木の実等を求めてたえず移動を行いながら生活をしていた時代です。しかも当時は氷河期という寒冷な気候であり、また火山活動も活発で頻繁に火山灰が降り注ぐ非常に厳しい環境下での暮らしでもありました。

言葉のない時代のコミュニケーションはどうとっていたのか？
それは、まだ本当の意味では解決されていないが諸説ある中で興味深い言葉があるのでご紹介します。石器時代には多くの打製石器や骨角器などがありその具体的なモノの作り方や使い方を教える側や教わる側がいるから広がったのではないか？生きていく上で皆に共有する事仲間や群れをつくる事、そして今よりも良い方向に向かうためにコミュニケーション＝共有が生まれたのではないでしょうか？

情報の共有とはどういうことでしょうか？
コミュニケーションの言葉には伝達という意味も含まれています。その為情報を伝える、分かりやすいイメージは一方通行で情報を伝えるようなテレビ等は情報を拾うという意味に近いと思います。本来は、コミュニケーションを通じて情報が共有されます。情報の正確性や相手にどう伝わったかにより、個人や組織の意思決定や行動に大きな影響を与えます。効果的なコミュニケーションにより、情報は的確に認識され、誤解や混乱を防ぐことができます。

コミュニケーションは、人々がお互いの視点や意見を理解し、共感するための重要な手段です。相互理解が深まることで、信頼関係や協力関係が築かれます。また、コミュニケーションを通じて他者との良好な関係を築くことも可能です。個人で表現するのであれば他者と喜怒哀楽の感情を共有することを指します。例えば友人が寂しい表情をしている時、相手が「寂しい思いをしているのだ」ということに同情するだけではなく、自分も寂しい感情を持ちお互いを良い方向に向かうことができことをさしたりします。

友人同士でも難しいことを社会のビジネス上で行うのはもっと労力がかかることかもしれません。だからこそ企業はその為に研修や会議、福利厚生等で相互理解促進の為に様々な施策を考えているのです。

コミュニケーションは、問題解決や意思決定において不可欠な役割を果たします。意見やアイデアを共有し、意見の相違点を明らかにすることで、より良い解決策や意思決定が生まれます。また、情報やフィードバックを受け取りながら進行を調整することも重要です。

特に役員研修や会議、国際会議等ではこの問題解決や意思決定期間に十分な時間を費やします。最近は役員や幹部や中間管理職などの研修や会議が急増しているのはそれが目的かもしれません。

コミュニケーションは、個々のメンバーが協力し、共同の目標に向けて取り組むための基盤です。効果的なコミュニケーションにより、情報や知識が共有され、アイデアやエネルギーが結集し、コミュニティの発展を促進します。

最近は、開発合宿や新しい商品企画等を生み出すための催事も目立ってきました。
宿泊研修で実施するのも人気のようです。