良いセミナーを行うには、その内容だけでなく会場のレイアウトも大切です。会場の雰囲気は、テーブルや椅子などの配置によって大きく変わるものです。参加者の心理状態も、会場の雰囲気によって大きく左右されます。

そこで、セミナーの目的に合わせた会場レイアウトの方法を紹介しましょう。

会場の環境を変えるとセミナーの雰囲気が変わる

会議室の広さ、壁の色などが、会議やセミナーの質に与える影響について研究する「環境心理学」という学問分野があります。2011年の英国心理学協会発行の『The Psychologist』という専門誌に、興味深い報告がありました。それによると、「セミナーで使用する会議室の広さ、色彩、テーブルのセッティングの形によって、セミナー内容の質が決まる」とされています。

確かに、参加者が着席するデスクや椅子の配置を変えるだけで、会場そのものの雰囲気は大きく変わります。そうした雰囲気の変化が、参加者の心理状態に影響を与え、それがセミナーの「質」を左右することも、容易に考えられます。

目的別・会場レイアウト案

では、どのようなレイアウトをすれば、最高のセミナーが実現できるのでしょう? 以下、目的別の会場レイアウトを紹介しましょう。

「劇場型」レイアウト

「劇場型」は参加者が多人数(100名以上)で、一人の講師が長時間語る場合に向いています。

参加者が座る椅子を、正面に向かって緩い半円形で配置し、その延長線上に講師が立つスペースを設けます。参加者がどの位置からでも視線が講師に向くようにレイアウトを行います。一般的には椅子のみのレイアウトとなるため、参加者がメモを取るための、折りたたみテーブル付きの椅子を用意するといいでしょう。

U字型」レイアウト

10名~30名規模の参加者がいるセミナーで、活発な意見交換を求める場合は、「U字型」レイアウトで会場をセッティングすると良いでしょう。

テーブルを「U字」につなげ、その外側に椅子を置きます。講師はテーブルの内側を自由に移動できるので、セミナー参加者との親密な関係作りにも適しています。また、U字の開いている場所にモニターを設置することで、映像を使ったセミナーにも使えます。

「教室型」レイアウト

一般的なセミナーでよく使用されるレイアウトです。少人数から、100名以上の大人数でも使えるので汎用性があります。参加者全員分のデスクを用意しなくてはならないため、会場設営に多少の労力が必要とされます。

講義形式のセミナーでは、このレイアウトがオーソドックスで定番だといえるでしょう。

「小グループ型」レイアウト

デスクをつなげて、1つの大きなテーブル(島)を作るレイアウトです。参加者の人数で、島の数を変えます。参加者を数名のグループにわけて行う、いわゆる「ワークショップ」形式のセミナーには、このレイアウトをおすすめします。

講師が各テーブルを回り、進捗状況を確認したり、個別に質問に答えたりすることができるので、参加型のセミナーでは、参加者の活発な意見交換が可能になります。

テーブル・椅子の色にもこだわる!

セミナー会場で使用するテーブルや椅子の色にもこだわってみたいものです。色彩心理学によると、色によって人に与える心理的な影響が変わるといわれています。

例えば、青色は、集中力を増す色とされています。そこで、テーブルや椅子を青系で統一すると、参加者の集中力が増す効果が期待できます。

逆に赤系の色は、神経に興奮をもたらす色といわれているので、積極的な参加を促すワークショップ系のセミナーなどでは、赤系のテーブルや椅子などを用意しておくと、参加者の積極性が増進するでしょう。

セミナーにおいて、これまで会場のレイアウトについて、あまり真剣に語られることがありませんでした。しかし、テーブルの配置ひとつで、参加者の心理状態が変化することを考えると、セミナーの成功のためには、もっとレイアウトを重要視して考えてみたいものです。

『セミナー・(レイアウト)』にお勧めの会場はこちら