イベント予算を立てる際に知っておきたい内訳を紹介!イベント別の予算相場も解説

社内やイベントを実施する際、かかる予算はなるべく抑えたいと考える人は多いでしょう。しかし、予算を抑えた結果、イベントのクオリティが低下するのは避けたいところです。

この記事では、そもそもイベントを開催するにあたって何に予算が必要になるのか、そして相場がどの程度なのかを細かく解説します。

イベント別にかかる予算の相場や予算を抑えるポイント、予算を立てるコツなども解説しますので、ぜひ参考にしてください。

イベント予算の内訳

イベント予算の主な内訳は、以下のとおりです。

●会場費
●広告・宣伝費
●制作費
●機材費
●企画費
●人件費
●その他

各予算の詳細について解説します。

会場費

まず、適切な会場を確保するための費用が発生します。展示会場やセミナールーム、ホテルの宴会場など、イベントの規模や用途に応じて選択肢はさまざまです。

一般的なレンタル料金は15万円以上が目安で、会場の広さや利用時間、場所によって変動します。たとえば、東京都内の100人規模のセミナールームでは、1日あたり30万円前後が相場です。

とくにレンタル会場は半日単位での利用が多く、施設によっては付随する設備やサービスが含まれている場合もあるため、予約時には料金体系の確認が重要となります。

広告・宣伝費

効果的な広告・宣伝は、イベントを成功させるうえで欠かせない要素のひとつです。たとえば、ダイレクトメールの送付やチラシの制作、Web上での告知といったさまざまな手段が含まれます。

費用は、使用するメディアの種類やデザインの複雑さ、広告を配信する規模や期間によって異なりますが、20~30万円ほどが相場です。プロモーションの内容次第では、さらに増加することも考えられます。

制作費

制作費は、イベントの魅力を高めるために欠かせないコストです。看板や案内板、企業ロゴ入りのグッズ、会場内で流す映像や案内状の作成費用などが含まれます。

イベントによって異なるものの、20~35万円程度が一般的な制作費の相場です。さらに、展示会で出展する場合には、ブースを設営する際にかかるコストのほか、商品やサービスなどを紹介するために必要な映像を制作するために必要な費用も加算されます。

機材費

イベント運営に必要な機材の手配は、成功を左右する要素のひとつです。音響や照明、プロジェクターといった基本的な機材から、内容に応じて特別な機材が求められることもあります。

たとえば、セミナーであれば講演者用のマイク、物産展では調理用の器具や電源設備が必要です。機材費の相場は、イベント規模に応じて10~50万円ほどと幅広く、さらには設営に伴う運搬費や設営費も考慮しなければなりません。

なお、電源設備が不足している会場では、工事費が追加される可能性もあります。また、会場に既存の機材が整っていれば、うまく利用することで費用を抑えることが可能です。

企画費

企画費の一般的な相場は、10万円以上です。イベントの規模が大きくなるほど、企画の詳細や準備にかかる手間が増えるため、費用が高くなる傾向にあります。

たとえば、大規模な企業イベントや複数日にわたる催事では、より多くのリサーチやアイデア提案、スケジュール調整が必要になるため、費用が高額になることが予想されます。

人件費

イベントを開催するときは、役割の異なる多種多様なスタッフが必要な分、さまざまな人件費がかかります。

一般的な相場は15万円以上ですが、イベントに規模に応じて、依頼するスタッフの役割や人数が増えるため、人件費も増加します。イベント運営に必要な主なスタッフは、以下のとおりです。

●進行司会者
●進行スタッフ
●進行ディレクター
●技術スタッフ
●統括責任者

ここからは、それぞれの費用相場を解説します。

進行司会者

進行司会者は、イベント全体の進行を円滑に進め、会場の雰囲気を作る役割を担います。相場は1日あたり5〜10万円ほどです。司会者の質によってイベントの成功が左右されるため、経験豊富なスタッフを選ぶことが重要です。

とくに、結婚式や披露宴などのイベントでは、プロの司会者に依頼することで、ゲストに心地よい空間を提供できるでしょう。

進行スタッフ

進行スタッフは、規模の大きいイベントでスムーズな運営を支える役割を担います。費用の相場は1日あたり1.5~2.5万円程度です。業務内容は幅広く、出演者の誘導やステージ演出のために小物や備品を準備します。

また、イベントの内容によっては、賞品や花束を渡すなどの演出面でも活躍することも求められます。進行スタッフは、大規模なイベントでとくに重宝され、イベントの成功に欠かせない存在です。

進行ディレクター

進行ディレクターは、シンポジウムやセミナーなどのイベント進行をスムーズに管理するために欠かせません。外部に依頼する場合、1日の費用相場は3万円から5万円です。

進行ディレクターの主な役割は、事前に決められたタイムスケジュールの管理です。時間配分を的確に行い、プログラムが円滑に進行するよう細かく調整するタイムキーパーとして機能します。

大規模なイベントや重要なセミナーでは、進行に遅れが生じないように細かく指示を出すことが求められるため、経験豊富な進行ディレクターの存在は欠かせません。

技術スタッフ

技術スタッフは、イベントの演出に不可欠な音響や照明、映像機材の操作などを担当します。費用の相場は、1日あたり2万円から3万円ほどです。ただし、より専門的な役割を担う舞台監督を雇う場合は、10万円以上かかる場合もあります。

技術スタッフは、音響や映像のタイミングをうまく調整することで、イベント全体の質を向上させます。とくに社員総会や表彰式などの重要な場面では、技術スタッフの働きがイベントの成功に直結するといっても過言ではありません。

統括責任者

統括責任者はイベント全体を統括し、成功に責任を持つ重要な役割を担います。1日あたりの相場は、5万円から10万円ほどです。

主催者との連絡役を務め、問題や変更事項が発生した際に即座に対応し、関係各所に適切な指示を出すのが主な業務内容です。

大規模なイベントでは、計画の実行やスケジュールの調整などを並行して進めるため、統括責任者のリーダーシップが求められます。

その他

上記で挙げた内訳以外にも、ケータリングと警備などにもコストを充てる必要があります。ここからは、それぞれの予算相場について解説します。

ケータリング

イベントで参加者に料理やドリンクを提供する際には、ケータリングサービスを利用することが一般的です。ケータリングの費用は、会場が提供するものや外部のケータリング業者を利用する方法があります。相場は、参加者一人あたり5,000~7,000円です。

また、ホテルを利用する場合は、総額の1割程度のチャージが発生することが一般的です。立食形式のイベントでは、料理の量が過剰にならないように料理を準備するとよいでしょう。

警備

警備は、イベントを安全に開催するために不可欠です。とくに、多くの人が集まる場では、事故やトラブルが発生するリスクが高まるため、運営側は参加者の安全を確保する責任があります。

警備費用は、イベントの規模や警備会社によって異なりますが、警備員1人あたり1.2~1.5万円程度が相場です。また、一部の会場では、指定の警備会社を利用しなければならない場合があるため、注意する必要があります。

このような点を踏まえて、早めに警備の手配を進め、適切な人数と設備で安全なイベント運営を確保しましょう。

イベント別の予算相場

イベント予算は、開催内容によってそれぞれかかる費用は異なるため、事前にどの程度の予算を確保する必要があるのかを把握しておきましょう。

企業の周年パーティー・イベント

企業の周年パーティーや記念イベントは、社内外の関係者とともに会社の節目を祝う大切な機会です。一般的に、150万円以上の費用がかかります。

多くの場合、イベントはホテルの宴会場や大型のレンタルスペースを利用して実施することになるでしょう。コストを抑えたい場合は、自社にシェフを招いたケータリングサービスを利用することで、飲食費を削減することも可能です。

また、イベントの規模に応じて、機材費やスタッフの人件費も増加します。とくに、映像や音響設備、照明機材の設置が必要な場合、さらに予算が必要です。

そのため、参加人数が200名を超える場合は、総額で200万円以上かかることも少なくありません。周年イベントは、会社のブランドイメージや信頼性を高めるための重要な機会です。予算を適切に設定し、節目を華やかに演出することを検討してみましょう。

自社商品・サービスのPRイベント

自社商品やサービスを広く認知させるためのPRイベントは、規模や内容によって費用が変動します。一般的には、200万円以上の予算を見込む必要があります。

イベントの規模が大きくなるほど、費用はさらに増加し、500万円に達することも珍しくありません。費用には、会場費、スタッフの人件費、広告宣伝費などが含まれ、なかでも人件費は大きな割合を占めます。

PRイベントでは、多くの場合、イベントスタッフやコンパニオンを雇い、顧客との接点を増やす工夫がなされます。コンパニオンの人件費は、一人あたり2~3.5万円が相場です。

また、メディアやタレントを招いて大々的に宣伝する場合は、さらに多額の費用が発生します。なお、新商品の発表会では、商品ロゴ入りの衣装を制作するケースもありますが、その場合は15~25万円ほど追加でコストがかかるでしょう。

イベントの成功には、オンラインでのプロモーションも重要です。場合によっては、イベント用のホームページやSNSアカウントの開設・運用にかかる費用のほか、PR映像の制作や広告掲載のコストも必要になります。

このように、PRイベントは多岐にわたる費用項目があるため、事前の予算策定が不可欠です。PRイベントの規模や内容は、会社のプロモーション目的に合わせて決定する必要があります。

展示会のブース出店

展示会にブース出店する際には、最低でも100万円以上の予算が必要になるでしょう。ただし、ブースの規模や装飾の有無、展示内容や運営のスタイルによって、金額は異なります。

まず、展示会への出展費用として、3m×3mの1コマあたり30万円ほどかかるのが一般的です。展示するスペースが増えるほど、コストも比例して増えます。

さらに、ブースの装飾にかかる費用も、30万円以上が目安です。見た目を魅力的にするために、看板やロゴ、装飾品などを追加することが多いため、費用がかさむことがあります。ブース内で必要な備品の準備にも、10~20万円ほどの予算を考慮する必要があります。

加えて、電気や照明、音響設備の使用にかかる電気代や雑費などにも5万円以上はかかるでしょう。展示品を会場に運び込み、設置するための運搬・設営費も必要です。

さらに、来場者に配布するカタログやチラシ、デザイン制作費なども必要で、2万円以上が相場です。また、ノベルティを用意する場合は、数量によって金額は変動するものの、5万円ほどはかかります。

運営に関わる費用としては、展示会スタッフの手配や当日の対応のために、20万円以上の人件費が必要になることも少なくありません。大規模な展示会では、ブース設営や撤収に専門のスタッフを雇うことも多く、その際にかかる費用も考慮する必要があります。

物産展

物産展は、地域の特産品や名産品を紹介・販売するために開催されるイベントです。大きな展示場やデパートなどで行われる物産展は規模が大きく、費用も相応に高額になります。

物産展の開催にかかる費用の相場は、250万円以上が一般的です。都内での開催を想定し、3~4日間の期間で行われる場合、上記の費用に該当します。

物産展にかかる費用の主な項目としては、まず会場費や出展費が挙げられます。展示スペースのレンタル費用や装飾費、照明・音響機材の設置などに関わるコストが含まれます。

また、出品する商品の仕入れにかかる費用や、プロモーションのための広告宣伝費も必要です。集客力を高めるために広告を活用する場合、オンライン・オフライン双方の媒体を使って広報活動を実施する必要があるため、より多額のコストが発生します。

さらに、販促品の準備や実際の販売に関わるスタッフの人件費も欠かせません。また、販売員だけでなく、運営スタッフや物流の手配、設営・撤去作業に関わるスタッフの費用も考慮する必要があります。

物産展では扱う商品数や内容に応じて、上記の費用が変動するため、事前のどの程度の予算を確保しなければならないのかを見積もっておくことが重要です。

セミナー・講演会

セミナーや講演会を開催する際の費用は、規模や内容によって異なりますが、一般的な相場は50万円以上です。費用には、会場費や講師への謝礼、運営スタッフの人件費、機材の手配などが含まれます。

セミナーや講演会の成功には、参加者の人数に合わせた会場選びがポイントです。参加者数が多ければ、それに比例して広い会場が必要となり会場費も増加します。

また、講師やゲストの選定も費用に影響します。とくに、知名度の高い講師や人気のあるゲストを招く場合、講演料は高額になるケースが一般的です。

たとえば、業界内で著名な人物や専門的な知識を持つ講師を招く場合、講演料は相場より高額になるでしょう。加えて、講演会やセミナーの開催には音響や映像機材のレンタルが必要となることも多く、このような費用も考慮しなければなりません。

また、参加者に対して配布する資料やパンフレットの印刷費用、セミナー内容に関連する記念品の準備にかかる費用も必要です。

こちらの記事では、企業イベントについて解説しています。イベントの種類や失敗しないコツも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

イベント予算を抑えるには?

イベント予算を抑えるには、以下4つのポイントを理解することが重要です。

●会場費の削減
●広告・宣伝費の削減
●使用機材の確認
●補助金・助成金の活用

それぞれのポイントについて解説します。

会場費の削減

イベントの開催費用のなかでも、大きな割合を占めるのが会場費です。とくに、展示場やセミナールームなどのレンタルは費用がかさみやすく、予算を圧迫する原因となることが多くなります。しかし、会場選びを工夫することでコストを削減できる可能性があります。

まずは、公共施設の利用を検討しましょう。公民館や市民ホールなどの公共施設は、営利目的のイベントでない限り、比較的安価に借りられることが多いです。

そのため、通常のイベントスペースと比較して費用を抑えることが可能です。ただし、公共施設の使用条件には地域や施設による制約があるため、事前に確認することが求められます。

また、イベントの開催日時もコストを削減するうえで重要な要素です。たとえば、平日の昼間やオフシーズンなど、利用が少ない時間帯にイベントを設定すると、会場費が割引されることがあります。

さらに、自社内や提携先企業の会議室や多目的スペースを活用すれば、外部施設を利用せずにイベントを開催できるため、コストを大幅に削減可能です。

イベントの規模や内容に応じて、無駄のない会場選びを心がけることで、全体の予算を抑えられるでしょう。

広告・宣伝費の削減

イベントを告知するために、専用のWebページを作成したり、広告を活用したりすると、高額な費用がかかります。

また、チラシやポスターのデザインを外部に依頼する場合も、制作費が必要です。広告・宣伝費を削減するには、SNSを活用することが効果的な手段です。

SNSを使えば、企業がみずからが情報発信できるため、広告にかかるコストを大幅に削減できます。InstagramやXなどのプラットフォームは、フォロワーを通じて無料で情報が拡散される可能性があるため、費用対効果が高いです。

自社の公式アカウントを日常的に運用している場合、アカウントを通じてイベント情報を発信すれば、多くのユーザーに認知されるでしょう。SNSの拡散機能は、フォロワーの数が多ければ多いほど、その効果も比例して大きくなります。

ただし、SNSだけで完結する広告には、リスクが伴います。SNSと並行し、有料広告なども活用し、総合的に認知を拡大させることが重要です。

SNS運用は短期間で結果を出すことが困難なため、日頃から継続的に発信を続け、イベント当日に向けて認知を広めておくことが成功のカギとなります。

使用機材の確認

イベントを成功させるためには、どのような機材をどの程度準備する必要があるのかを確認しましょう。イベント当日は、音響機材や照明設備、映像機材などの基本的なものに加え、プロジェクターやスクリーン、マイクなどを必要に応じて手配することになるでしょう。

しかし、使用機材の事前確認を怠ると、機材を必要な数より多めに手配してしまい、無駄なコストが発生するかもしれません。また、イベントの規模によっては、機材を操作する技術スタッフを雇うこともあるでしょう。

その際、必要以上の人数を雇うと同様に余計な出費となります。なるべくコストを抑えるためには、イベントの場面ごとに、どのスタッフがどのような役割を担う必要があるのかを入念に確認し、無駄が発生しないようにすることが大切です。

外部から機材をレンタルする場合は、業者ごとにレンタル料が異なる場合があります。そのため、複数社から見積もりを取得し、使用する機材を最も安価で手配できる場所に依頼するのもひとつの手です。このように、使用機材を事前に確認することで、無駄な出費を減らせます。

補助金・助成金の活用

イベントを開催する際、補助金や助成金を活用することで、費用の一部を補填でき、資金面での負担を軽減可能です。たとえば「小規模事業者持続化補助金」や東京都であれば「市場開拓助成事業」などの補助金・助成金制度が用意されています。

このような補助金を受給できれば、イベント運営にかかる費用の一部を賄えるため、資金に余裕を持たせられるでしょう。ただし、補助金や助成金にはそれぞれ申請条件や募集期間が定められているため、事前確認が必要です。

また、自社のイベントが該当するかをあわせて確認し、該当する場合には早めの申請の手続きを済ませましょう。計画段階から補助金・助成金の存在を視野に入れることで、より効果的なイベント運営を実現できるはずです。

イベント予算を立てるコツ

イベントの予算を立てるコツは、以下の5つです。

●イベントの内容を決める
●イベントの目的を明確にする
●開催時期を決める
●開催会場のイメージを固める
●自社で行うか業者に依頼するか検討する

それぞれのコツについて解説します。

イベントの内容を決める

まず、イベントの内容を明確に決める必要があります。最初に考えるべきは、イベントの開催趣旨です。

具体的には、何のためにイベントを行うのかなど、理由や目的をはっきりさせることが含まれます。たとえば、会社の設立周年を祝う周年記念パーティーや、優秀な社員を表彰する社内表彰式などが挙げられます。

イベントの趣旨が決まったら趣旨に基づいて実現したいことを明確にし、実現に必要な会場や演出、必要な制作物などを決めましょう。たとえば、テーマに合った演出が必要であれば、技術スタッフや製作費といった予算を確保します。

このように、明確な内容を設定することで無駄なコストを抑えつつ、意図したイベントを実現できるでしょう。

イベントの目的を明確にする

イベントを成功させるためには、目的を明確にすることが不可欠です。目的は、なるべく1つに絞りましょう。絞り切れない場合であっても、3つ程度に抑えるのが無難です。

目的を明確にすることで、企画の軸がぶれることなく進められ、目標設定やスケジュール、予算を立てる際に指標となります。また、イベント後の振り返りでも、成果を評価する基準として役立つでしょう。

イベントの目的はさまざまですが、事業目標に結びついていることが多いです。たとえば、新規顧客の獲得やリピーターの獲得などが考えられます。

開催時期を決める

イベントの内容や目的が固まったら、開催時期を決定することが必要です。たとえば、4月には入社式や歓迎会、7~8月には夏イベント、12月には忘年会などが考えられます。

開催時期を決定する際は、繁忙期に重ならないか、参加者が参加しやすいかを考慮しましょう。開催時期は、イベント予算に直接影響を与えます。とくに社外の会場を利用する場合、時期や時間帯によってレンタル費用が変動するため、十分に考慮しなければなりません。

早めに予約すると、早割が適用される場合もあるため、事前にきちんと計画を立てることが重要です。また、開催日までの準備期間が短い場合、告知費用や制作費用にも余裕を持って検討することも欠かせません。

開催会場のイメージを固める

会場の種類としては、社内の会議室や共有スペースのほか、レンタルスペースやホテル宴会場、大規模イベントホール、屋外会場などが挙げられます。会場を決める際には、イベントの内容や参加者層などを踏まえて選択することがポイントです。

たとえば、映像や音響の演出がある場合は、利用予定の技術に対応できる設備を持つ会場を選ぶ必要があります。なお、予算に限りがある場合、社内での開催を検討することも有効です。

社内会場を使うことで会場費を抑えられるでしょう。ただし、演出や空間の装飾に制限が出る可能性がるため、注意が必要です。

また、遠方からの参加者がいる場合には、その人数に応じた適切な会場の確保も重要な要素です。会場選びは、参加者の満足度を左右するため、慎重に進めることが欠かせません。

自社で行うか業者に依頼するか決定する

イベントの準備や運営を社内で行うか、それとも業者に依頼するかは、予算に影響を与えます。決定にあたって、考慮すべきポイントは以下のとおりです。

●人数と時間の確保
●各スタッフの役割の明確化
●実現に必要な技術やアイデアの有無

まずは、適切な人数と時間の確保が求められます。イベントの準備には、日常業務と並行して取り組む必要があり、当日も運営スタッフが必要です。とくに大規模なイベントでは、案内や進行に多くの人員が必要になるでしょう。

各役割に適したメンバーがいるかどうかも重要です。たとえば、司会進行を担当するスタッフは、スムーズにイベントを運営しつつ会場を盛り上げるスキルが求められます。

また、必要な演出を社内だけで実現できるかどうかを確認しましょう。社内だけでは困難な場合は、外部の専門業者に依頼するほうが効果的です。

上記のポイントを踏まえ、イベントを自社で行うか、業者に依頼するかを検討しましょう。

イベントの企画・運営は自社と業者どちらがいい?

イベントの企画や運営を自社で行うべきか、あるいは業者に依頼すべきかの判断は大切なポイントのひとつです。どちらが適しているのかを判断できるように、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

自社で行うメリット

自社でイベントを企画・運営する最大のメリットは、コストを抑えられる点です。ただし、社員の労働時間や他の業務に対する影響を考慮する必要があります。

加えて、柔軟な対応が可能である点もメリットのひとつです。イベント会社との調整が不要なため、急な変更や追加の対応が発生した際も、速やかに対処できます。

イベント運営のノウハウを得られる点もメリットです。一度自社で成功したイベントの経験や失敗から得た教訓は、次回のイベントやほかのプロジェクトにも役立つでしょう。

また、社員同士が一体となり協力することで、チームワークや社内の結束力が高まる効果も期待できます。

自社で行うデメリット

自社でイベントを企画・運営する際のデメリットとして、まず挙げられるのが、準備時間の確保が難しい点です。運営に携わる社員は、通常の業務と並行してイベントの準備や進行、片付けをしなければならず、十分な時間の確保が困難な場合があります。

さらに、運営に適したスキルを持つ社員がいない場合も少なくありません。その結果、人数不足や進行の滞りが発生するリスクがあります。

加えて、参加者の安全管理や天候の影響、キャンセル対応など、予期しない事態に柔軟に対応することが難しい点もデメリットのひとつです。自社運営において、このようなリスクをすべて管理するのは負担となるでしょう。

また、イベントのアイデアが枯渇するリスクも考えられます。イベントを自社で継続的に企画する際、常に新しいアイデアを考え出すことが求められるため、マンネリ化や質の低下につながる可能性があります。

業者に依頼するメリット

イベントの企画・運営を業者に依頼する最大のメリットは、専門的な知識と豊富な経験を活かした提案を受けられる点です。プロの視点からアイデアや演出プランが提供されるため、自社では思いつかない斬新なイベントを実現可能です。

さらに、業者は高品質なイベントを実現するノウハウを持っており、多くの成功例に基づいたプランニングが可能です。イベントのクオリティが高まり、参加者の満足度を向上させられるでしょう。

また、目的や予算に応じた最適なプランニングを提案してもらえます。限られた予算内で効果的なイベントを実施できるのもメリットです。

加えて、業者に依頼するとイベント準備から当日の運営、後片付けまでを一括して任せられるため、社員の業務負担を軽減できます。イベント準備に長時間を割かずに済むため、本来の業務に集中することが可能です。

業者に依頼するデメリット

イベント運営を業者に依頼すると、コストがかかります。イベントの規模や依頼内容によっては、自社で実施するより多額の予算が必要です。

とくに、複雑な演出や多くの人員が必要な場合は、外注費が予算の大部分を占めることになるでしょう。費用対効果を検討したうえで、予算を外注費に充てるかを判断することが求められます。

業者を介することで、対応が遅くなる点もデメリットです。たとえば、急な変更や追加事項に対する対応は、業者とのやり取りが必要になるため、自社での対応と比べて時間がかかりやすくなります。

こうしたデメリットを踏まえ、イベントを業者に依頼するか、自社で運営するかを判断することが重要です。

FUKURACIAは、企業イベントにおいて創業23年の豊富な実績と経験をもち、企画から運営までサポートする「イベント運営伴走支援サービス」を提供しています。お気軽にご相談ください。

まとめ

イベントの予算を立てる際は、会場費や人件費、機材費などさまざまな項目を考慮する必要があります。各費用は、イベントの規模や内容によって変動するため、適切な予算配分が欠かせません。

とくに、会場選びや運営スタッフの人数、機材の効率的な手配は、イベントの成功を左右する要素です。事前にきちんと計画を立てて、無駄なコストは抑えつつ、クオリティを維持することが求められます。

イベントの企画や運営にお悩みの方は、FUKURACIAのイベント伴走支援サービスをご活用ください。専任の担当者が企画から手配、運営までをサポートし、大切なイベントを成功へと導きます。

イベント後のサービスも整え、イベントの振り返りや改善点の提案などを行い、イベント開催におけるノウハウの蓄積もお手伝いいたします。

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