Zoomの時間制限とは?無料・有料プランの違いとメリット

※本記事内容は2023年10月時点のものとなります。

リモートワークやオンライン会議などで、Zoomを使う機会が増えた人も少なくないのではないでしょうか。かつてはどのプランも時間を気にせず会議できていましたが、2022年7月より、無料プラン加入者はミーティングに40分の時間制限が設けられました。

この記事では、Zoomの無料プランについてご説明します。ほかプランとの違いや、無料プランから有料プランに切り替えるか迷っている人はぜひ参考にしてみてください。

Zoomの時間制限とは?

無料プランのZoomアカウントを使用していると、話し合いの最中に突然接続が切れてしてしまった経験はありませんか?実は、有料のプランに加入していないユーザーがミーティングを開設すると、一定時間を超えた瞬間に参加しているルームを継続して使えなくなってしまいます。

無料でZoomを利用したまま長時間の会議をやろうとすると、いったいどのような事態が起きるのでしょうか。設定されたタイムリミットを過ぎたときの流れや、例外となるケースについて確認してみましょう。

無料プランの場合のみ40分の時間制限がある

Zoomは無料で利用するだけでなく、有料のサブスクリプションやオプションをつける方法もあります。そのうち、ミーティングについての時間制限があるのは無料プランのみです。

有料プランに加入すると、最大30時間連続して会議を続けられます。話し合いに30時間も割くことは現実的ではないため、事実上無制限でリモート会議をすることが可能です。

また、有料プランにはいくつかの種類がありますが、どのタイプを選んでもミーティングの上限時間は変わりません。有料プランに加入した時点で、時間の縛りがなく打ち合わせできると考えていいでしょう。

40分の時間制限がきたらどうなる?

有料プランのアカウントを使わずにミーティングを開催すると、スタートから40分が経過した時点で自動的に接続が切断されます。切断されると、全員がその場から退出させられるので、手作業で再入室しなければなりません。

40分以上続けて会議をしたい場合は、新たなミーティングを設定しなおす必要があります。リモート会議の参加者に、再度招待コードを送るなどの対応を取りましょう。

一方で、40分以内の短い話し合いしか行わない場合は、有料のサブスクリプションを購入しなくても十分に活用できます。小規模なチームのコミュニケーションツールとしてZoomを利用する程度であれば、無料プランのまま運用しても遜色ありません。

時間制限がきても使えるときがある

ミーティングする時間に限りがあるのは、ホストが無料プランに加入している場合です。ホストがプロプランやビジネスプランなどの有料サブスクリプションに加入していれば、40分の上限が適用されません。事実上、時間無制限で会議を続けられます。

もし会議の参加者に有料プランを使っている人がいて、ホストを任せられる可能性があれば、事前に依頼してみてもいいでしょう。会議の時間が延長しても、手間をかけずに続行できます。

また、主催者以外で無料プランを利用している人がいても、ミーティングの時間経過には影響しません。注目すべきポイントは、会議を開く側の加入プランですので、ホスト以外の方はご安心ください。

Zoomの無料プランでできること

Zoomの無料プランでできること
無料プランにもたくさんの機能があるZoom。課金しない場合には、どのようなことができるのか、とくに代表的なものをピックアップしてご紹介します。

無料プランでできること

Zoomはミーティング機能を基本的に無料で利用できるサービスです。タイムリミットはありますが、無料プランでも通常どおりのWeb会議ができます。ミーティング機能を実施するにあたって、利用できる機能は以下のとおりです。

40分の会議(100名まで)

無料プランの場合、会議は100名まで同時参加可能です。時間の制約はありますが、セキュリティや配信環境については、プランの有料・無料に関わらず、同じ品質のサービスを受けられます。

また、ミーティングが40分で途切れてしまったあとに、新しい会議をZoomで始めた場合、再び40分連続して利用できます。無料プランを利用していても、1日に開設できるミーティングに上限はありません。

ホストが有料プランを利用していると40分の時間制限が解除され、実質的に時間無制限で会議できるようになります。また、プランの内容によって会議に参加できる人数を300~1,000人に増加可能です。

録画録音(ローカル)

Zoomには、会議中の様子を録画・録音できる機能があります。無料プランの場合は、会議が終わったあとに、自分が使用したパソコンにローカル保存するという流れです。

有料プランでは、データの保存先を「クラウド」「ローカル」の2つから選べますが、無料プランはローカル保存しか選択できません。長時間の録画データは容量が大きくなりがちですので、パソコンの空き領域に問題がないか、チェックしてから保存するようにしましょう。

画面共有

会議中にプレゼン資料やデータを見てほしい場合、画面共有機能を活用できます。口頭ではなかなか伝わりにくい部分を、ビジュアルで補える便利な機能です。対面で会議するときと同じように、図解や数字を使った提案がしやすくなります。

画面共有ボタンを押すと、参加者が全員に共有したいものを選択できるシステムです。動画やパワーポイントなどを参加者に見せたり、自分のパソコンのデスクトップを表示して、マウスポインタを動かしながら説明したりできます。

ブレイクアウトルーム

ブレイクアウトルームとは、会議の参加者をさらに少人数のグループに分ける機能です。参加人数が多くて意見を出しにくい場合や、少人数の話し合いを重ねることでアイデアをたくさん出したい場合などに使えます。

会議の主催者になれば、グループの数や参加者の組み合わせ、退出時間などを細かく設定可能です。分割するグループは、最大100組まで増やせます。ホストは自由にグループ間を出入りでき、参加者の様子にあわせて進行を調整できる仕様です。

ただし、録画・録音機能は、基本的にメインルームでしか使えません。個別のブレイクアウトルーム内でのやり取りを記録する場合は、追加設定が必要です。

無料プランでできないこと

無料プランでは、ミーティングの時間に縛りがあることに加え、共同ホストや管理表ダッシュボードなどの機能が使えません。Zoomの使用用途に合わせて、無料プランだと問題があるかどうかチェックしておきましょう。

なお、この記事で紹介する機能は、どちらも有料プランに加入すると利用できるようになります。

共同ホスト機能

共同ホスト機能とは、ホストを複数人に増やせるシステムです。ほかのユーザーにホスト権限を分割することで、ホストの接続状況が悪いときや、事務的な作業が多いときにフォローしてもらえます。

共同ホストには参加者の管理ができる権限が与えられるため、ブレイクアウトルームを作ったり、参加者の画面や音声のミュート切り替えが可能です。ただし、ミーティングの開始・終了などはホストが行う必要があります。

管理表ダッシュボード

管理表ダッシュボードとは、ミーティングの使用状況や参加者についてのデータを管理できる機能です。アカウントの管理者がZoomでの業務を分析し、管理しやすくするためのツールが集められています。

組織内で複数のアカウントを使用している場合、ユーザー数やミーティングの使用状況が確認可能です。期間を絞り込んで検索したり、使用頻度が高いユーザーをランキング形式で確認したりできます。

ほかにも、ユーザーの接続元やネットワーク品質、ダウンロード履歴など、Zoomを使った会議に関するあらゆるデータを確認できるので、今後の業務改善にも役立てられるでしょう。

無料プランと有料プランのメリット

無料プランと有料プランには、サービスの違いがありますが、どちらを選べば、より効率的に業務を進められるでしょうか。プランごとの特徴をまとめ、無料プランと有料プランそれぞれのおすすめ活用法を解説します。この記事を参考に、業務内容に合わせて双方のメリットを比較してみてください。

無料プランはコストをかけずに利用できる

無料プランが持つ最大のメリットは、ランニングコストをかけずに利用できることです。まずはWeb会議のツールとして遜色ないか試したい、という人は無料プランがおすすめです。

チームの立ち上げ段階や、新たなアプローチとしてミーティングツールを導入したい人は、無料プランから始めると抵抗感なく使用できるでしょう。他社が提供しているツールとの比較もしやすいでしょう。

自分には合っていないと思った時も、ノーリスクで解約できるのがうれしいポイント。カジュアルに始められて、カジュアルにやめられることが無料プランの特徴です。

また、有料プランで利用できる機能を使わない人は、必然的に無料プランのほうがお得になります。会議の様子を記録しておく必要がなかったり、会議時間が40分より短かったりする人は、無料プランでもとくに支障がありません。

有料プランなら時間制限を気にせず利用できる

有料プランのもっとも便利なポイントは、会議の時間制限を気にしなくてもいいところではないでしょうか。40分ごとにミーティングを設定しなおす手間が省けるだけで、ホストや参加者の負担が削減できます。

管理者向けのサポートも充実しており、ビジネスツールとして便利な機能も多いです。無料プランを使ってみて物足りないと感じた人は、自分にあった有料プランがないか検討してみましょう。

また、GoogleカレンダーやSlackなど、外部機能とZoomを連携できるのは有料プランのみです。予定を共有しながら会議を設定するなら、有料プランのほうが効率よく使い続けられるでしょう。

無料プランは1種類しかありませんが、有料プランには目的に合わせて「プロ」「ビジネス」「ビジネスプラス」「エンタープライズ」の4種類があります。価格が安いプランもあるので、手が出しやすいものから試すことも可能です。

また、有料プランには任意のオプション機能を追加できます。物足りない機能に応じて料金を追加するだけでいいので、必ずしも最上級のプランを契約する必要はありません。

Zoomの有料プランはこんな人におすすめ

ここまでZoomのプランについて紹介してきましたが、具体的にどのような人が有料プランを使うといいのでしょうか。実際にZoomを使った業務を想定して、シチュエーションごとにおすすめしたい有料プランの使い方を解説します。

40分以上の会議を頻繁に行う

40分以上の会議をする機会が多い人は、無料プランを推奨しません。40分ごとに接続が切断されると、参加者の集中力を削いでしまうことになるでしょう。会議は円滑な進行や雰囲気づくりが大切になるため、長時間の会議で成果を出したい人にとっては支障になってしまいます。

また、時間制限にあわせて毎回新たなミーティングを設定していると、貴重な時間のロスにつながりかねません。一つひとつは小さな時間でも、積み重なることで大きな差がつきます。頻繁に40分以上の会議をしている場合は、有料プランをおすすめします。

セミナーを開催する予定がある

オンライン上でセミナーを開催する人は、有料プランのほうが使いやすいでしょう。「ウェビナー機能」があるプランに加入すると、会議ではなくセミナーに特化したセッションを開催できます。

ウェビナーは基本的に登壇者の顔のみが映るため、大人数のセミナーや研修、説明会などに適している機能です。参加者がカメラを使用したり、言葉を発することはありません。コミュニケーションを取るときは、チャットやアンケート機能を活用します。

通常のミーティング機能を使うと運営しにくい大規模なセミナーを開催するなら、有料プランがおすすめです。外部の人を集めるセミナーはもちろん、社内研修やクローズドな発表の場としても活用できます。

貸会議室もおすすめ

セミナーを実施するなら、貸会議室での実施もおすすめです。オンラインでは伝わりにくいニュアンスをスムーズに対面でやり取りできます。

また、貸会議室からオンラインセミナーをするために、十分な環境を整備している会場も少なくありません。配信する場として貸会議室を利用することもできます。

貸会議室の運営形態によっては、セミナーの運営についての相談もできて安心です。セミナー開催経験が少ない人や、運営体制について専門家目線からのアドバイスがほしい人は、スタッフがサポートしてくれる貸会議室を選ぶといいでしょう。

100名以上が参加する会議を行う

Zoomの有料プランは、無料プランの上限である100名以上が参加する大人数の会議にも対応しています。無料プランではフォローしきれないスケールの会議をする場合は、有料プランを活用しましょう。

オンラインサロンやカルチャースクール、全社会議など、遠く離れた人との大規模な会議を円滑に進めたい場合、無料プランより有料プランのほうがおすすめです。プランに合わせて、最大300~1,000名の参加者を集めたうえで円滑にミーティングできます。

まとめ

Zoomの無料プランにある時間制限について、有料プランとの違いを交えながらご紹介しました。Zoomを使って効率よく会議をするには、使用するツールの調査も含めて、オンラインミーティングの規模や目的に合わせた準備が不可欠です。

しかし、業務内容や人員配置によっては、社内で対応することが難しい場合もあるかもしれません。すべて自力で会議やセミナーの準備をすることが難しい場合は、Web会議やオンラインセミナーの代行業者に相談してみましょう。

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