
※本記事内容は2023年10月時点のものとなります。
Zoomウェビナーには、オンラインセミナーの最中に参加者と質問応答できるQ&A機能があります。質問によるやりとりができることで、内容の理解を深めるとともに、セミナーそのものを有意義な時間にする便利な機能です。
ミーティング用ツールのZoomミーティングではQ&A機能は搭載しておらず、Zoomウェビナーならではの機能となっています。この機能を使いこなせれば、オンラインセミナーでのコミュニケーション活発化も期待できるでしょう。
そこで今回は、Q&A機能とチャットとの違いについて解説していきます。オンラインセミナーの開催を検討している方、セミナー中のコミュニケーションを円滑に図りたい方は、ぜひ参考にしてください。
ZoomウェビナーのQ&Aとは
ZoomウェビナーにはQ&A機能とチャットの両方があり、どちらを使用してもオンラインセミナー配信中にやりとりができます。はじめに、両者の違いから確認していきましょう。
Q&Aとチャットの違い
Q&A機能とチャットは、どちらもセミナー配信中のコミュニケーションツールですが、メッセージを送れる相手や機能、用途などが少し異なります。
Zoomウェビナーでは、主催者のことをホスト、ゲストとして発表する方をパネリストといい、参加者は視聴者と呼ばれることもあります。
Q&A機能で質問を送ることができる相手は、ホストもしくはパネリストとなり、メッセージは匿名での送信が可能です。質問したメッセージはスレッドで表示され、主にオンラインセミナーに関する質疑応答に使用します。
対してチャットは、ホスト・パネリスト・参加者のいずれかを選択してメッセージを送ることができます。質問する側は、匿名でメッセージを送ることはできません。
メッセージは時系列で表示され、オンラインセミナー以外のコミュニケーションや、連絡事項などの周知を目的として使用されることが多いです。
両者を使用するうえで決定的といえるような相違点はないものの、Q&A機能は基本的に、セミナーに関する使い方に適しているといえるでしょう。
Q&Aを使用するメリット
これまでにウェビナーに参加して、Q&A機能を体験した方もいるのではないでしょうか。この機能を利用することで、ホスト側と参加者側の両方にいくつかメリットがあります。ここでは、Q&A機能のメリットにフォーカスして解説していきます。
参加者側
参加者側にとってのメリットとして、内容の理解を深められる点が挙げられます。ひととおり話を聞いて気になったことや、理解につまずいたところをリアルタイムで確認できるので、一人ひとりの理解を深めることに貢献できます。
また、配信中に誰かが質問すると、ほかに同じような疑問を抱いていた方も疑問を解消できるため、結果的にオンラインセミナー全体の理解度や満足度を高めることにもつながるでしょう。
Q&Aの使い方
ホスト側・参加者側のどちらにもメリットがあるQ&A機能は、どんどん活用してよりよいオンラインセミナーを配信したいものです。そのためには、どのような設定や使い方をすればよいでしょうか。ここでは、具体的な使い方を紹介していきます。
ホスト
Q&A機能を使うには、ホスト側での設定が必要になります。はじめにZoomアカウントにログインして、マイウェビナーに移動します。
「既存のウェビナーを編集する」もしくは「新しいウェビナーをスケジュールする」のいずれかを選択して、オンラインセミナー配信の準備を進めましょう。設定の詳細は、以下で解説していきます。
Q&Aを有効にしたい場合
Q&A機能を有効にするには、設定のときに最下部のオプションを選択して「ウェビナーに関するQ&A」のチェックボックスにチェックを入れてオンにします。
この設定は、ユーザー管理から「アカウント」「グループ」「ユーザー」「個別ウェビナー」の4種類に設定できるので、それぞれ用途や目的に合わせて行う必要があります。
質問に回答したい場合
主催者側が回答できるようにする際は、表示画面下部にあるウェビナーコントロールの「Q&A」を選択して操作します。
- ウェビナー画面下部の「Q&A」を選択
- 口頭で回答する際は「ライブで応答」を選択
- 参加者への回答を文字入力する場合は「回答入力」を選択し、回答を入力して送信
これらは、それぞれ配信中にリアルタイムで操作します。
質問の却下と再開したい場合
主催者側は、配信中に送られてきた質問に対し、場合によっては却下することができます。反対に却下した質問を再開することもできるので、比較的自由度があるといえるでしょう。
画面下部の「Q&A」を選択し、却下したいメッセージにカーソルを合わせて「却下」を選択します。このとき、却下したメッセージにはその旨を示すメッセージが表示され、送信者にも知られることを把握しておきましょう。
却下した質問を再開するときは、却下した質問を選択して「再開する」を選択すればOKです。
質疑応答の内容を保存したい場合
配信中のやりとりの内容は、ウェビナーレポートを使って保存できます。単純に保存するだけでなく、参加者のエンゲージメント情報なども一緒にダウンロードできるので、データを取りたいときにも役立ちます。
また、今後もセミナーを継続的に配信したい場合や、どんな人が参加しているかを把握したいときにも活用できるでしょう。
- Zoomのナビゲーションパネルから「レポート」を選択
- ウェビナーを選択
- 検索したいレポートを選択
- ウェビナーの日時やID番号で検索してほしいウェビナーを特定
- CSVレポートを生成してダウンロード
オプションを編集したい場合
配信中にどこまで質疑応答を許可するか、オプションで編集することも可能です。匿名での質問を許可する・出席者への閲覧を許可する・すべての質問に対し表示の可否などを選択できます。
- ナビゲーションパネルから「ウェビナー」を選択
- トピックを選択
- ページ下部の「質疑応答」を選択
- 編集を選択
- Q&Aのオプション設定を変更する
- 設定が終わったら保存する
参加者
参加者側でのQ&A機能の使い方はシンプルで、配信中に画面下部の「Q&A」を選択してメッセージを入力します。送信すると質問した状態となり、ホスト側からの回答を待ちます。
ただ、一度送信した内容は削除できないため、質問内容には十分に注意を払う必要があります。
Q&A以外でやり取りできる機能
Zoomウェビナーには、Q&A機能のほかにもコミュニケーションがとれる機能があります。さまざまな条件のウェビナーに参加する場合にも役立つので、一緒に確認していきましょう。
チャット
先述でも触れたチャットは、ホストと参加者の間、参加者同士の間でコミュニケーションをとることができます。
チャットのメリットとしては、参加者同士の間でコミュニケーションがとりやすい点です。デメリットとしては、発言が個別に表示されスレッドにはならないことから、質問が乱立すると混乱しやすくなる点です。
また、ホスト側の設定によっては、ホストとパネリスト以外のチャットができない設定になっている場合もあるので、チャットを利用したいときは事前に確認しておくとよいでしょう。
投票
投票は、参加者に対して複数の選択肢を提示して、そのなかからひとつ、もしくは当てはまるものなどを選んでもらうシステムです。参加者の意思表示や理解度を図ることにも使われています。
メリットは、参加者の意見を簡潔に把握できる点です。一方でデメリットは、あくまでも選択肢の範囲の意思表示に限られるという点です。
一長一短な部分はありますが、オンラインで視聴するスタイルのウェビナーのなかで、投票という異なるスタイルのコミュニケーションがとれることは、参加者の集中力を維持することや、ちょっとしたインターバル効果も期待できるでしょう。
また、投票はウェビナーがはじまってからつくっても問題ありませんが、できれば事前の準備をおすすめします。
挙手
参加者のリアクションとして、挙手があります。挙手は、参加者全員がリアクションを示すもので、参加者が発言を求める際に使われることが多いです。参加者の1名が挙手をした際に、ホスト側は発言の可否の判断や、挙手を取り下げることができます。
そのほか、挙手には表情が付いたものやハートなどいくつか種類があり、共感や称える意味合いでも使われることがあります。
アンケート
アンケートは、ウェビナー終了後に参加者に向けてアンケートをとるために使用します。アンケート用のリンクへと移動して回答してもらう流れです。
アンケートのメリットは、ウェビナーの内容をじっくり考えて回答できる点で、デメリットは参加者が回答せずにスキップしてしまうおそれがあることです。また、参加者側に疑問点があった場合は、すぐ解決に至らないこともあるでしょう。
そのため、アンケートを実施する予定なら事前に準備しておくことはもちろん、参加者に何を問いたいのか明確にすることが重要になります。参加者が回答しやすい選択肢の数や、必要に応じて自由解答欄を設けるなど、目的に合わせた工夫をすることをおすすめします。
Q&Aで質問しやすくするコツ
ウェビナーでQ&A機能を設定しても、参加者が使ってくれないケースがあります。せっかくのウェビナーが有意義なものとして活用できないおそれがあるため、参加者が質問しやすくなるよう配慮が必要です。
ここでは、Q&A機能を参加者に活用してもらうためのコツを紹介していきます。
匿名で質問できるように設定する
参加者のなかには、まとはずれな質問をしていないか、初歩的なことばかり質問していないか、不安を感じる人もいるでしょう。このような方がいることを想定し、匿名での質問ができるよう設定しておくことをおすすめします。
設定後は、ウェビナーがはじまるまでか、はじまってすぐに匿名で質問できることを周知しましょう。不安を感じている方から見れば、匿名での質問ができるというだけで、質問することへのハードルがぐっと低くなります。
ただ、匿名での質問は、レポートにも質問者の情報が記録されない点を留意しましょう。
いつでも質問を受け付けていることを伝える
ウェビナーによっては、はじめに説明があり、最後の方で質疑応答をまとめて行うケースがあります。参加者のなかにもこうした流れだろうと考えている方もいるため、事前に質問をいつでも受け付けていることを周知させておくことをおすすめします。
参加者のなかには、ウェビナーの最中に質問を送ると話に水をさすのでは?などと遠慮する方もいます。そのため、疑問に思ったタイミングでもいいし、気づいたときでもいい、といったように、いつでも質問を投げてくれてよいことを伝えておきましょう。
できれば、進行の途中や話題が切り替わるタイミングで一度質問を確認し、ここまでの質問に回答するのもよい方法です。参加者の疑問点を早い段階で解決でき、理解度を高めることにもなるでしょう。
まとめ
Zoomウェビナーは、ビジネスやリスキリングの場で活用されることが多く、ホスト側はもちろん、参加者としても注目を集めるツールです。オンラインで多くの方が参加できることや、インターネット環境があれば自宅からでも参加できるなど、利用しやすさが特徴です。
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