決起会とは?意味や開催する目的・開催時のポイントを解説

プロジェクトを成功に導くには、メンバー個人の能力も問われますが、メンバー同士の団結力も必要です。これから始まる新たなプロジェクトの成功を期待して、まずは会合を開こうと考える方も多いのではないでしょうか。

親睦を深めるためだけでなく、プロジェクトの目標や方針を共有する目的も含めたいなら、決起会を開催しましょう。士気を高められる会合で、プロジェクトへのモチベーションも上がります。

今回は、決起会の目的とほかの会合との違いを紹介します。事前準備や当日の流れも詳細に解説していますので、参考にしてください。

決起会とは

起会とはメンバー同士の気持ちを高め合うための会合です。キックオフミーティングと同じような意味があり、新規プロジェクトを立ち上げた際の顔合わせの意味も含めて行われます。

決起会を開催する目的

決起会は、これから始まるプロジェクトを成功させるため、ともにがんばるメンバーと行います。プロジェクトが始まる前に行うことには、以下のような目的があります。

共通の目標を確認するため

プロジェクトによっては、さまざまな部署からメンバーが集まります。召集前にプロジェクトの内容は伝えられますが、認識のズレがある場合も少なくありません。決起会を開催することで、メンバーと顔を合わせて話せるため、目標を確認し合えます。

チームの親睦を深めるため

メンバーには初めて関わる人もいます。プロジェクトを成功させるためにはチームワークも必要になるため、決起会は親睦を深めるためでもあります。決起会ではメンバー同士が交流できる時間が作られますが、内容はさまざまです。

会食を楽しむケースが多いですが、ゲームや余興が行われたりする場合もあります。これらは交流が目的のため、一緒に取り組むような内容になっています。

プロジェクトへの士気を高めるため

決起会は、プロジェクトへの士気を高めることが目的のひとつです。参加メンバーに、プロジェクトに対して意識を高く持ってもらえるように導きます。しかし、上記でも触れたように決起会は親睦を含める目的もあるため、穏やかな時間も設けられています。

飲み会や懇親会との違い

決起会は飲み会や懇親会とは目的が異なります。それぞれとの違いを紹介します。

飲み会との違い

会合のメンバーと楽しむことだけが目的の飲み会と異なり、決起会は楽しむことだけが目的ではありません。初めて顔を合わせるメンバーとも円滑にプロジェクトが進められるように行う決起会ですが、目標や方針を確認し合うなど、プロジェクトの工程のひとつでもあります。

決起会の最後は一緒にがんばろうと士気を高めて終了になるため、飲み会とは違います。

懇親会との違い

懇親会は親睦を深めることだけを目的として開催されます。決起会は懇親会に共通する部分もありますが、懇親会には士気を高めるなどの目的はありません。懇親会はこれまで交流がない人物同士が集まるケースが多いため、自己紹介や余興などが内容のメインとして行われます。

このように、決起会は懇親会の側面もありますが、最終的な目的が異なるところが大きな違いです。

決起会を開催するための準備

決起会は事前準備が重要です。どこまでしっかり準備できるかで、成功するかどうかが決まります。以下の順に準備を進めましょう。

1.企画

まずは、決起会をいつ・どこで・どのように開催するかを企画します。日時を優先するのか、会場を優先させるのかで以下の順序が若干異なります。しかし、一般的にはメンバーの集まりやすさを重要視するため、日時から決定します。

日時が決定したら逆算して、いつまでに何をしなければならないのかを細かく決めておくと、以降の準備がスムーズです。スケジュールを組む際は、イレギュラーが発生しても対応できるように、余裕を持つようにしましょう。

大まかなスケジュールを組む項目は、日時・場所・司会決定・あいさつ者の決定・案内文の送付の期日です。

2.司会進行の決定

決起会をスムーズに進行させるために、司会者を設定しましょう。会合の内容を理解している幹事を司会者にするケースが多いですが、幹事はほかの業務で忙しくなるため、異なる人物を設ける方が負担を減らせます。

司会者に向いている人物は、空気を読む能力が高く、臨機応変な判断力がある人物です。ゲストに配慮できる人もおすすめです。

また、言葉遣いのきれいさや聞き取りやすさも選ぶポイントにしましょう。ゲストに不快感を与えずに穏やかに進行できます。さらに、求める決起会の雰囲気に合わせてキャラクターを演じてくれる人物だと、なおよいでしょう。

司会者が決まったら進行スケジュールを共有しましょう。当日までに練習してもらい、直前にリハーサルするのがおすすめです。不明点などは当日までに解決しておきましょう。

3.あいさつの依頼

決起会では役職のある社員があいさつするのが慣例です。あいさつは、メンバーの士気を高めるために行います。メンバーで団結してプロジェクトを成功させてもらえるよう、活気づけてくれる社員にお願いしましょう。

役職の高い社員にお願いする場合は、確実にスケジュールを確保してもらえるように、司会者よりも先に依頼するのがおすすめです。あいさつの依頼を受けた社員には、士気を高める目的を意識したあいさつ文を用意してもらいましょう。

メンバーに共通の目標を認識してもらえるよう、具体的な目標やビジョン、プロジェクトの目的などを含めて発信してもらいます。あらかじめ、含めてほしい内容を共有しておくといいでしょう。可能であれば、あいさつ文ができたら確認します。

4.会場選定

決起会のイメージに合わせて会場を選択しましょう。メンバーがアクセスしやすいかどうかも必ずチェックします。大規模な決起会であればホテルやイベントホールなどを使用しますが、小規模なら貸し会議室を選択するのもひとつです。

会議室を利用する場合は、堅苦しくならないよう、室内を装飾して会合らしい雰囲気を作りましょう。

5.案内文の送付

決起会の概要が決まったら、案内状を送付します。口頭や電話で伝えることもできますが、フランクな飲み会などとは異なることを意識してもらうために、メールなど文章で知らせましょう。

知らせる内容は以下のとおりです。

●開催日時
●会場
●決起会の目的
●服装

「目的」は一般的な案内状には記載されませんが、決起会は目的を理解した上で参加することで意味をなすため、忘れず記載しましょう。

6.服装の案内

決起会は、目的やプロジェクトの内容によって雰囲気が異なります。服装の規定を設けないとメンバーが迷う可能性があるため、こちらで規定を設けましょう。一般的な決起会での服装は、スーツやオフィスカジュアルスタイルです。

決起会当日の流れ

決起会の一般的な流れを紹介します。決起会は大きく4つの項目に分かれます。

1.開催のあいさつ

まずは依頼した社員から開催のあいさつをします。プロジェクトの目的を共有し、士気が高まるように誘導します。案内状にも記載していますが、あいさつの冒頭では、今回の決起会を開催する目的も伝えて、メンバーが同じ方向性で参加できるようにしましょう。

2.歓談

メンバーの親睦を深められるよう、歓談の時間も充分確保します。開催する時間帯によっては、飲み物だけでなく軽食も用意します。ときにはお酒を出すなど、リラックスできる空間を演出しましょう。

決起会では初対面の方もいます。メンバーの中に会話を苦手とする人がいる場合は、司会者が話しやすい空気を作りましょう。あいさつを担当した社員が仕切るのもひとつの方法です。

3.余興・レクリエーション

親睦を深める場面では、歓談のみではなく余興やレクリエーションも積極的に取り組みましょう。話が苦手な人がいても、ゲームをきっかけに自然に会話が生まれます。取り入れるゲームは、短時間で完結するものなら、メリハリもついておすすめです。

おすすめの余興・レクリエーション は以下のようなものです。

●共通点探し
初対面が多いメンバーにおすすめのゲームです。
2人1組のペアになり、制限時間内にどれだけお互いの共通点を見つけられるかを競います。
優勝ペアに景品を用意すると盛り上がります。
このゲームを通して、相手のいいところを見つけるきっかけとなり、親睦が深まります。
●私はだれ?
「共通点探し」と同じく、初対面メンバーにおすすめのゲームです。
ゲームのはじめにそれぞれ自己紹介文を用意しておきます。
進行役が自己紹介文を読み上げ、誰のものかを当てます。
ゲーム内では誰かを見つけるだけですが、同じ趣味のメンバーが見つかったり、知らなかった一面を発見できたりとメンバーの相互理解が深まるゲームです。
●サイン集め
新人や役職のある上司など、普段関わりの少ないメンバー同士におすすめのゲームです。
制限時間内にどれだけ多くのサインをもらえるかを競います。
サインをもらうためには、必ずあいさつと自己紹介をしなければいけません。
サインの数を増やすには、相手に構わず話しかけるため、新人でも躊躇なく上司とスキンシップできます。

余興は企画者がオリジナルで作るのもいいでしょう。

4.締めのあいさつ

余興が盛り上がったあとは、締めのあいさつで終了します。決起会は楽しむだけの飲み会とは異なるため、最後はプロジェクトの成功を約束するなど、メリハリをつけましょう。締めの挨拶は開催のあいさつを担当した社員でもいいでしょう。

締めのあいさつのポイントは、メンバーのモチベーションを上げられる一言をそえることです。そして、ダラダラと長いあいさつではなく、短く端的に伝えるように努めます。

決起会では、事前に参加者への案内や当日の司会、事後の報告などさまざまな業務が発生します。FUKURACIAでは、イベントのプロが企画から手配、運営まで、全てをサポートします。決起会でお悩みの方は、ぜひご相談ください。

決起会を開催する際のポイント

最後に、決起会を開催する際のポイントを紹介します。時間と費用をかけて準備した決起会を成功させて、プロジェクトをスムーズに進めましょう。

開催目的を明確にする

決起会で重要なのが、目的を明確にすることです。何のために開催するかをメンバー全員が理解しておかないと、決起会を開催する意味をなしません。開催目的は、案内状と開会のあいさつでしっかり伝えましょう。

関係がある人のみの空間を作る

決起会に集めるメンバーはプロジェクトの関係者のみに限定し、団結できる特別な空間を作りましょう。関係ない人物までいると、話せる内容が限られて気を使います。メンバーだけの方がプロジェクトへの深い話ができ、決起会が大きなメリットになります。

周りの人にも気を使わないように、個室を用意するのがおすすめです。

参加者に楽しんでもらう

決起会は打ち合わせとは違います。仕事に関する話題も多く触れますが、楽しんでもらってこそ目的を果たせます。余興やレクリエーションを充実させ、笑いや盛り上がりも起きる決起会を開催しましょう。

魅力的な景品を用意する

景品があると大変盛り上がります。ぜひ魅力的な景品を用意しましょう。景品にどれくらいの予算を作れるかによっても内容は異なりますが、おすすめの景品は以下のような内容です。

●家電製品
大型のものではなく、お掃除ロボットや調理家電など小型のものがおすすめです。
メンバーの性別や年齢、今の流行などをリサーチして選びましょう。
●ブランド肉など食品
普段では購入しない豪華な食材が喜ばれます。
食材そのものを用意するのもいいですが、カタログギフトだと好きなタイミングで注文できます。
●宿泊券やテーマパークチケット
景品選びに迷ったらチケットにすると外しません。
年齢や性別問わず喜ばれます。
食品と同じように、好きなものをカタログから選べるタイプにしてもいいでしょう。
●おしゃれなお菓子詰め合わせ
参加者全員に配れるよう、お菓子の詰め合わせを用意しましょう。解散時に手渡しできるよう、小分けにしておくのがおすすめです。見た目も楽しめるおしゃれなお菓子が喜ばれます。

景品は豪華さだけでなく、喜んでもらえるかをポイントに選びましょう。

まとめ

決起会とはこれから始まるプロジェクトのメンバーが、モチベーション高く働きやすい環境をつくるための会合です。楽しむ目的で行われる飲み会や親睦を深めるのみを目的とする懇親会とは異なり、士気を高めることを目的としています。

決起会を成功させるためには事前準備が重要です。概要を決める企画から案内状の送付まで余裕を持って準備できるように、計画的に進めましょう。

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