※本記事内容は2023年10月時点のものとなります。
ウェビナーを開催するときに、よく使われるツールのひとつが、Zoomウェビナーです。Zoomウェビナーの利用を検討していて、費用がどのくらいかかるか知りたいという企業担当者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Zoomウェビナーの料金を、参加人数別にまとめて紹介します。さらに、他社のウェビナーツールとの比較や、Zoomウェビナーを契約するまでのステップについても解説しています。
各サービスを比較して、最適なウェビナーのプランを選びましょう。
Zoomウェビナーの料金
Web上で行われるセミナーを「ウェビナー」と呼びます。オンラインセミナーは、開催のコストを、オフラインに比べて低く抑えられるメリットがあり、社内だけではなく、社外向けのイベントにも広く活用されています。
ウェビナーのサービスのなかでも、Zoomウェビナーは知名度が高く、接続が安定していること、ウェビナーに必要な機能が揃っていて快適に使えることから、人気を集めています。
Zoomウェビナーの主な特徴は、参加人数が500名~10,000名以上であることや、基本的に話すのはパネリスト側のみなどです。
また、開催予定のZoomウェビナーのURLを送るだけで、参加者をウェビナーに招待できるため、Zoomのアカウントを持っていない社外の人も、簡単にウェビナーに参加できる点も魅力のひとつでしょう。
Zoomウェビナーは、Zoom Oneの有料プランで利用できるオプションです。ここではZoomウェビナーを利用するための、オプション料金について解説します。
Zoomウェビナーの料金は、参加者の最大人数によって設定されています。参加人数の規模別に料金をまとめているため、参考にしてください。
出席者数 | 年額(1ライセンスあたり) | 月額(1ライセンスあたり) |
500名まで | 102,080円(税込み) | 11,770円(税込み) |
1,000名まで | 502,700円(税込み) | 50,270円(税込み) |
3,000名まで | 1,463,660円(税込み) | 146,410円(税込み) |
5,000名まで | 営業担当へ要問い合わせ | 368,170円(税込み) |
10,000名まで | 営業担当へ要問い合わせ | 959,530円(税込み) |
10,000名以上 | 営業担当へ要問い合わせ | 営業担当へ要問い合わせ |
ライセンスとは「セミナーの主催者になれる人」を指し、「ライセンス数=ホストに当たる人の人数」を意味します。
月額プラン
Zoomウェビナーでセミナーを開催する場合は、最小規模となる500名までのプランで月額10,700円(税別)かかります。参加人数が増えるごとに、月額料金も上がります。月額プランでは、参加人数が10,000名以上の場合は、営業担当者に問い合わせが必要です。
年額プラン
年額プランは、月額プランよりも価格がお得に設定されています。たとえば、参加者500名までのプランは、年額で102,080円(税込み)となっていますが、月払いで契約するよりも年間で39,160円お得です。
ウェビナーを定期的に行う予定がある場合は、年払いで申し込むと、割引が受けられるため、おすすめです。
他サービスのウェビナー料金との違い
ウェビナーのサービスで、とくに有名なのはZoomウェビナーですが、そのほかにもウェビナー開催に役立つサービスがあります。
Zoom以外のウェビナーサービスを3つあげて、その特徴と料金について解説します。
Microsoft Teams
Microsoft Teamsは、マイクロソフトが提供しているツールです。グループで行う会議、チーム内のチャット、ファイルやスケジュール管理など、チームでの活動を便利にする機能が搭載されています。
Teamsにはウェビナーの機能も入っていて、最大で1,000名までのセミナーを開催可能です。ブロードキャストモードでは、最大10,000名まで参加できます。
Teamsのウェビナーの利点は「申し込みページ作成機能」がついていることです。セミナーを開催する前には、参加予定者へメールで案内を送るなどの作業が必要ですが、Teamsのウェビナーについている申し込みページ作成機能を使えば、事前準備の手間が省けます。
また、Teamsは一般的なウェビナーとは違い、主催者と参加者の双方コミュニケーションができるため、セミナー中にディスカッションを行うことも可能です。
ウェビナーの機能を使うためには、Teamsが利用できるプランを契約する必要があります。Teamsを利用できる法人向けプランの一例と、料金は以下のとおりです。
プラン名 | 月額(1ユーザーあたり) |
Microsoft 365 Business Standard | 1,716円(税込み) |
Microsoft 365 Business Premium | 3,025円(税込み) |
Office 365 E3 | 3,168円(税込み) |
Office 365 E5 | 5,225円(税込み) |
Cisco Webex Events
シスコ社から提供されているウェビナーツールに、Webex Webinarsがあります。シスコ社は、システムやネットワーク事業で世界トップクラスの実績を持っており、Webex Webinarsの強みは安心のセキュリティと、効率のよい配信環境です。
Webex Webinarsでは、パネリストのみ画面に映し出されて、参加者側は顔や名前が表示されません。参加者同士の顔が見えないため、参加者のプライバシーを守りつつ開催できるのが利点です。
主催者だけが話すモードと、主催者と参加者が対話できるモードがあり、セミナーの内容に応じて選択できます。
Webexの料金を、プラン別にまとめました。
プラン名 | 月額(1ライセンスあたり) | 最大参加人数 |
Webex Free | 0円 | 100名 |
Webex Starter | 1,870円(税込み) | 150名 |
Webex Business | 2,970円(税込み) | 150名 |
Webex Enterprise | 営業担当へ要問い合わせ | 1,000名 |
Webex Webinarsのカスタム価格については、営業担当者に問い合わせが必要です。
Adobe Connect
Adobe Connectは、Adobeが提供しているソフトウェアです。主に「Adobe Connect Meetings」「Adobe Connect Webinars」「Adobe Connect Learning」の3種類で構成されています。
そのなかのAdobe Connect Webinarsは、オンラインセミナーに利用できるツールで、レベルの高いセキュリティが評判のソフトウェアです。
セミナー用の登録フォームや会議室のデザインをカスタマイズできるため、社外向けに自社のブランドイメージを前面に押し出したアピールができるのもポイントです。
Zoomウェビナーを利用するには
Zoomウェビナーは、Zoom Oneのオプションで付けられる機能です。Zoomウェビナー単体では申し込めないため、まずはZoomウェビナーを利用するためのステップを確認しておきましょう。
Zoom Oneの契約が必要
Zoom Oneには5つのプランがあり、有料プランのみZoomウェビナーをオプションで付けられます。そのため、Zoomウェビナーの申し込みには、Zoom Oneの契約が事前に必要となるので注意しましょう。
Zoom Oneの料金
Zoom Oneの料金は、選択するプランによって異なります。ここでは、それぞれのプランの料金と、サービス内容について比較します。
プラン名 | 年額(1ユーザーあたり) | 月額(1ユーザーあたり) |
ベーシック | 0円 | 0円 |
プロ | 22,110円(税込み) | 2,337円(税込み) |
ビジネス | 29,590円(税込み) | 2,970円(税込み) |
ビジネスプラス | 34,375円(税込み) | 3,437円(税込み) |
エンタープライズ | 営業担当へ要問い合わせ | 営業担当へ要問い合わせ |
基本プラン
ベーシックプランは、無料で利用できるプランです。最大40分のミーティングが開催でき、1ミーティングあたりの最大出席者は、100名となっています。チームチャットやメール、カレンダーの機能が付いていますが、ホワイトボードの機能には制限があります。
プロプラン
プロプランは、小規模から中規模の企業向けプランです。1〜9ライセンス契約可能で、1ミーティングあたり100名まで出席できます。無料プランではミーティングの開催時間が40分までとなっていますが、プロプランでは最大30時間のミーティングが行えます。
また、クラウド上にミーティングの映像を5GBまで記録できる機能が付いていて、ミーティングの様子を後日振り返るのに便利です。
実際に録画可能な時間は、出席者数などの条件で変動しますが、5〜6時間ほど録画できるでしょう。
ビジネスプラン
ビジネスプランは、最低10ライセンスから契約可能な、中規模企業向けのプランです。99ライセンスまで契約できます。1ミーティングあたりの最大時間は、30時間です。
最大参加人数は300名までとなり、規模の大きい会議やイベントにも対応できるプランです。クラウドストレージはプロプランと同じく5GBですが、プロプランでは制限されていたホワイトボードの機能が無制限になります。
ビジネスプラスプラン
ビジネスプラスプランは、出席者数300名まで、1ミーティングあたりの時間は最大30時間です。ビジネスプランまではクラウドストレージが5GBでしたが、ビジネスプラスプランでは10GBになり、容量がアップするため、長時間の録画に対応できます。
企業プラン
エンタープライズプランの契約条件は、最低50ライセンスからです。ミーティングの最大出席者数は1,000名で、大規模企業向けのプランです。
クラウドストレージの容量が無制限なので、ミーティングが長時間に渡っても、時間を気にせず録画できるでしょう。エンタープライズプランには、参加人数500名までのウェビナーがサービス内容に含まれています。
そのため、エンタープライズプランを契約すれば、ウェビナーのオプションを付けずに参加者500名までのウェビナーを開催できるというメリットがあります。
Zoomウェビナーの購入方法
Zoomウェビナーを購入する方法には、Zoomの公式サイトから直接購入するパターンと、代理店を通じて購入するパターンの2とおりがあります。
2つの購入方法のメリット・デメリットについて、比較してみましょう。
Zoomから直接購入する
Zoomの公式サイトから希望のプランを探して、Zoom Oneの申し込み後に、オプションとしてZoomウェビナーのサービスを購入しましょう。
Zoomの支払い方法は、請求書払いに対応しています。請求書の料金が期日に支払われる自動支払いでは、クレジットカードやデビットカード、Apple Pay、Google Pay、PayPalのほかに、SEPA口座振替、Sofort、振込、iDEAL、ACH デビットによる支払いが可能です。
また、全額後日支払いが適用される手動支払いでは、小切手、電信送金、銀行振込、EFT、ACH が利用できます。
メリット
Zoomのサイトから購入すると、オンラインで契約が完了するため、契約から利用開始までの流れがスピーディーです。ウェビナー開催までの準備期間が短い場合は、Zoomに直接申し込んだ方が早いでしょう。
デメリット
Zoomの請求書払いを利用するには条件があり、アカウントオーナーや管理者であることが求められたり、オンライン購入の手動支払いについては事前に問い合わせる必要があったりと、不便な面があります。
また、Zoomにはトラブル時のサポートサービスがありますが、対応を依頼してから解決するまでに時間がかかるのがデメリットです。
代理店から購入する
Zoomウェビナーは、Zoomサービスを提供する代理店でも購入できます。Zoomと直接契約する方法との違いについて、見ていきましょう。
メリット
Zoomとパートナー契約をしている代理店には、手厚いサポートが用意されています。代理店の配信サポートでは、機材の設置や回線の準備、オペレーターによる即時トラブル対応などが受けられます。
Zoomとの直接契約には配信サポートが付いていないため、代理店が提供する配信サポートは大きなメリットです。とくに、初めてウェビナーを開催する場合や会場の設営に不安がある場合は、代理店の配信サポートを利用すると心強いでしょう。
代理店での申し込みでも、請求書払いができます。
デメリット
代理店で購入すると、Zoom公式サイトで購入するよりも、契約までに時間がかかります。すぐにZoomウェビナーを利用したい場合は、Zoom公式サイトからオンラインで申し込んだ方が早いでしょう。
まとめ
Zoomウェビナーには、ウェビナーを開催するのに必要な機能がひととおり揃っています。開催する規模や参加人数によって料金が異なるので、各プラン内容を比較して最適なプランを選びましょう。
ウェビナーの準備には、配信に使う機材の設置やネット回線の手配が必要です。また、配信中にトラブルが起きた場合の対応をどうするかという問題もあり、配信に関する知識がないと主催者側の負担が大きくなってしまいます。
ご相談やご提案は無料ですので、ウェビナー開催を検討しているお客様は、お電話や問い合わせフォームでお気軽にご連絡ください。
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