ひと口にセミナーといっても、講師に求められるスキルはさまざま。
研修や講習会といった学びが目的なら該当する分野での専門的な知識と経験が求められ、商品やサービスの購入を促す営業を目的としたセミナーでは商品の魅力や活用法や伝える技術が必要です。
こうした能力を磨くのはもちろんのこと、どんな目的であっても参加者を満足させることが、セミナー講師の課題です。
セミナー参加者の満足度を高めるコツをつかんで、セミナーを成功させましょう。
コアなメッセージを持つ
多くのセミナー講師が、プログラムの組み方やスライドの活用を重視しています。確かに必要な要素ではありますが、講師自身の魅力はそうした技術におさめることはできません。
セミナー講師として、最も大切なことは、参加者を引き込むようなコアなメッセージを持つことです。
コアメッセージのかかげ方
経験に基づいた具体的な理念をかかげよう
経験に基づいたメッセージを語ることで、リアリティがあり、共感度が高まります。ただし、自慢話と誤解されないような話の組み立てや配慮が必要です。
講師になったきっかけや、これまでの失敗談といった親近感を与える題材を選ぶとよいでしょう。
コアメッセージと結論は別物
混同しやすいのですが、コアメッセージとは講師自身の核ともいうべき信念であり、開催するセミナーの結論とは異なるものです。
例えば、マーチン・ルーサー・キング牧師の『I have a dream』がそうです。キャッチフレーズのように、自分を表現するメッセージを考えてみましょう。講師自身への興味を引くことで、参加者の意欲が高まります。
「分かる」セミナーのコツ
セミナーは、伝えたい内容を正しく理解してもらうことに意義があります。セミナーの核となる部分に集中してもらうために、的確な言葉を選びましょう。
分かりやすい言葉で伝える
セミナーとは、目的地となる「結論」にたどり着くために時間を使って道筋を案内するもの。結論へのプロセスはできるだけ単純にし、聞き手に伝わる言葉で話しましょう。
また、セミナーの途中で、小さなまとめを盛り込み、その都度、論点を明確にするのも大切です。講師として、多くの情報を提供すべきだと考えがちですが、シンプルな方が理解しやすく、深く伝わります。受講者のレベルに合わせて難易度を変える必要がありますが、その場合でも、論点を複雑にするのは避けるべきこと。難易度とは、用語や話の背景を省略できるかどうかであって、難解に話すことではないのです。
ワークを活用しよう
どんなに有益な話でも、じっと座って聞いているだけでは、集中力が途切れやすいもの。セミナーでは積極的にワークを活用して、受講者を引き付ける工夫を取り入れましょう。セミナー序盤は、講師、受講者ともに緊張感があるため、ワークへの誘導はおすすめできません。受講者に無理なくワークへ参加させるために、ある程度、場がほぐれた中盤以降に行いましょう。
また、ワークへの心構えをさせるために、前もってワークを行うことも伝えておきましょう。休憩をはさんでワークを行うことを伝えれば、単なる小休止としてだけでなく、受講者同士が打ち解ける時間にもなります。
受講者の「満足」とは
セミナーの受講者が求めるのは、セミナーによって成長した・何かを得た、という実感です。コアメッセージでセミナーに引き込み、シンプルな情報で内容を深く理解してもらいながら、ワークでの達成感を与えることで、受講者は満足感を得ることでしょう。
3つのポイントを使いこなして、喜ばれる講師を目指しましょう。
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