面接の準備が必要なのは、受ける側だけではありません。面接を担当する面接官にも、トレーニングが欠かせません。初めての面接ならなおさら、事前に身に付けておきたい基本のルールを知る必要があります。
面接官としてトレーニングしておきたい5つのポイントについてお伝えします。
姿勢とマナー
面接官は、見た目の印象がとても重要です。面接を受ける側にとって、面接官は企業側の代表。その見た目が企業イメージとして定着します。清潔な身だしなみはいうまでもなく、姿勢やマナーによって、信頼度が左右されるといっても良いでしょう。
面接中に足を組んだり、片肘をテーブルに付いたりするような姿勢では、悪印象を与えます。正しい姿勢を長時間維持するのは、意外に大変なこと。普段からトレーニングを行い、正しい姿勢を身に付けましょう。
また、断りもなく上着を脱いだり、ネクタイをゆるめたりするのも、マナーに欠けた行動といえます。相手を尊重した対応で、信頼関係を築きましょう。
話し方
面接の質問がボソボソとした話し方では、聞き取りにくく、不快感を与えてしまいます。わかりやすくはっきりとした口調を意識しましょう。
高圧的な話し方、断定的な口調も、相手を委縮させることがあります。面接を担当することが決まったら、そのような話し方になっていないか、周囲に確認してもらいましょう。
声のトーンを明るくする、ゆっくりと話すといったトレーニングを行えば、普段のクセを緩和させ、より良い印象を作れます。
質問の内容
面接では、相手から自由な回答を得るオープンクエスチョンが基本。とはいえ、緊張していつもの自分を発揮できない面接者もいます。
面接官の方で、話を広げやすい質問を考え、相手の中身を引き出せることができるようトレーニングを行っておきましょう。
また、面接には、してはいけない質問も存在します。家族に関することなどは、仕事に対する適性や能力とは関係のないことです。面接では人権を尊重する姿勢を忘れず、仕事への潜在的な資質を見極めましょう。
タイムマネジメント
時間にルーズな印象は、企業としての姿勢も疑われます。面接はスムーズな進行を行い、面接者を待たせないように注意を。効率の良いタイムマネジメントで、無理なく面接を進めましょう。
長引いた際は、休憩を予定している時間で調整します。前もって、余裕をもったスケジュールを立てておきましょう。また、タイムロスを軽減するためにちょっとした工夫も。面接で使用する資料は、順に並べ、同じサイズで用意しておくなど、事前の準備で対応できることもあります。
当日の動きをチェックするために、リハーサルを行うとイメージしやすくなります。
心構え
短い時間であっても、面接で与える印象はインパクトの強いものです。
面接者は、企業への応募者である一方で、サービスを利用する顧客としての一面ももっています。軽い気持ちで構えていると、企業としての機会損失につながる場合もあります。
たとえ年下の応募者であっても、真摯に向き合い、公平な立場で面接を行うという心構えが必要です。一期一会の気持ちをもって誠実に向き合えば、相手に与える印象も良くなります。
面接官は会社の顔であるということを忘れずに、責任をもって取り組んでください。
トレーニングを侮ることなかれ
頭で理解していても、行動に移せなければ意味がありません。
日頃から面接に向けたトレーニングを行うことで、面接官としての自信が身に付きます。企業の成功は、面接官の能力に掛かっているといっても過言ではありません。事前トレーニングをしっかりとして、採用面接を成功させましょう。
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