新入社員研修を成功させるために押さえておきたいポイントと注意点

投稿日:2020年3月19日(更新日:2021年11月3日)
新入社員研修を開催する際は、研修の意味を把握し、目的とゴールを明確に設定することが大切です。これらを理解して計画を立てれば、研修の効果をより高めることができます。今回は、新入社員研修を成功させるために押さえておきたいポイントや注意点をご紹介します。

 

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新入社員研修の意味や目的とは?

新入社員研修とは、企業に新しく入社してくる新入社員に対し、仕事意識の形成やビジネスマナー、業務に関する知識や技術などを教える研修のことを指します。

内定者研修

新卒採用者には就労が初めての方もいるため、入社前に企業の経営理念や沿革、ビジネスマナーなどを学ぶ内定者研修を実施する企業が多くみられます。「社会人としての基礎」を築き上げる研修をおこなうことで、次の研修や業務への橋渡しを担っています。

Off-JT

業務から離れてセミナーへ参加したり、座学等で必要なスキルを獲得したりする研修をOff-JTといいます。業務を離れて研修に参加してもらうことで、集中的に知識を取得してもらえるのがメリットです。宿泊を伴ってまとまった期間でおこなわれることも多いのが特徴です。

OJT

実際の業務の中で必要なスキルを学んでもらうのがOJT(On-the-Job Training)です。現場で使用する実践的なスキルが身に付けられることや研修コストが抑えられることがメリットですが、現場の状況や教育担当者の指導スキルによって習得度に差ができたり、体系的な知識を学びにくかったりといったデメリットもあります。

フォローアップ研修

研修の受講者に対し、知識が定着したかを再確認するとともに、配属先での悩みや不安、不明点などをヒアリングする場がフォローアップ研修です。新入社員をフォロー、サポートすることで仕事のモチベーション維持や離職を防ぐ効果があります。

新入社員研修の計画の立て方

新入社員研修を開催するにあたって重要なのが、研修の目的、内容、ゴールを設定することです。これらをもとにカリキュラムや日程、講師の選出などを決めていくことになります。

目的の設定

研修を開催する際は、「どのような目的で研修をおこなうのか」ということをしっかりと設定するところから始める必要があります。
「ビジネスマナーを身に付ける」「業務に必要なスキルの基礎を築く」など、明確な目的を挙げて内容を組み立てていきましょう。

内容や形式の設定

新入社員研修を終えた社員が現場で働く際に困らないように、必要な知識や技術をしっかりと習得できる内容を組み立てていきましょう。また、研修を業務に役立てられるものとして構築するには、現場で業務にあたっている社員の声を参考に内容を考えることも大切です。

ゴールの設定

研修を開催する場合は、何をもってして「ゴール」なのか必ず決めておくことが大事です。例えばビジネスマナー研修であれば「社会人として必要な挨拶、名刺交換、電話取次等のマナーを身に付ける」といったように、具体的なゴールを決めておきましょう。

カリキュラムやスケジュールの設定

研修内容・ゴールが決定したら、具体的なカリキュラムやスケジュールを設定します。このとき、もし研修のノウハウや人手が足りない場合は、外部に研修を委託するのも1つの方法です。

スケジュールは新入社員研修の場合3ヶ月から半年の期間をかけ、段階的に研修を開催する場合が多いようです。研修内容のボリュームや現場の状況などを考慮して、研修日時や日数を決定しましょう。長くなるほど中だるみしやすくなるので、適切な期間で設定することが重要です。

新入社員研修のカリキュラム例

研修が1日のみの場合は目的を1つ~2つに絞り、徹底的に学べるようなカリキュラムを組むとよいでしょう。
数日間から数週間にわたって研修を実施する場合は、以下のように日にちや時間で内容を区切って、変化をつけながら研修をおこないます。

新人研修のカリキュラムの一例

1日目……経営理念・企業沿革、自社サービスや製品に対する理解を深める
2日目……前日の振り返り+ルールの順守に関する研修、ビジネスマナー研修(座学+ロールプレイ)
3日目……業務に必要な知識の取得(座学)、理解度確認のためのテスト、翌日のための課題作成
4日目……課題をもとにグループディスカッション、発表、業務に必要な知識の取得(座学)
5日目……振り返りとテスト、レクリエーション(新入社員や企業の研修担当者等が参加)、アンケートの実施

新入社員研修では、挨拶や名刺交換、言葉遣いなどの「ビジネスマナー研修」や、他者とのコミュニケーション、チームワークといった「対人スキル」の研修は必須です。
さらに、論理的な思考で問題解決をはかる「ロジカルシンキング」、各種書類や報告書などの作成に必要な「PCスキル」など、業務に必須ともいえるカリキュラムも欠かせません。

新入社員研修のポイントと注意点

新入社員研修を実施する際はいくつかのポイントを押さえておくとともに、注意点も把握しておきましょう。

貸会議室でおこなうのも1つの方法

企業内に研修用のスペースがない場合は、貸会議室を利用することをおすすめします。貸会議室には机やイス、プロジェクターやホワイトボードなどの機材一式が揃っているので、スムーズに研修を進めることができるのです。
また、研修合宿をおこなう場合は、受講者の宿泊先から近い場所にある貸会議室を借りれば、アクセスの負担を減らせるというメリットもあります。

学習方法が偏らないよう注意

研修内容をより効率的に習得させるためには、学習方法や形式についても一考の余地があるでしょう。座学は基本ですが、そればかりになってしまうと社員の集中力が低下しやすく、十分な学習効果が得られにくいといわれています。グループディスカッションやロールプレイ、レクリエーションなどを盛り込み、バラエティ豊かな研修を作り上げたほうが、学習効果がアップします。

研修中&終了後にフォローできる環境を整える

研修内容の習得度や理解度には個人差があります。「1日ごと」「カリキュラム終了時」などの研修の節目にはテストをおこない、個々の習得度合いに応じて都度フォローアップをおこなうことが大切です。

また、新入社員が研修での不安を残したまま勤務がスタートするのは、メンタル面でもマイナスとなります。研修担当者は研修終了時や勤務開始後にも定期的なヒアリング&フォローをおこない、新入社員が現場で順調なスタートを切れるようにサポートをおこないましょう。

まとめ

新入社員にはまず「仕事に対する意識」や「業務に必要なスキル」をしっかりと身に付けてもらうことが重要です。そのためには研修の目的や内容を具体的に設定したうえで「どうすればより効率的に学んでもらえるか」を考える必要があります。
研修を開催する担当者は、研修の目的や内容、学習方法、指導担当者の選定などについても、納得がいくまで考えてみましょう。

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