コミットメントの意味とは?従業員の組織コミットメントを高める方法

投稿日:2020年2月17日
ビジネスシーンではカタカナの用語が使われることが多いですが、そんなカタカナ語の中でもここ数年、よく使われるようになった感のある言葉に「コミットメント」があります。

「コミットする」「コミットメントする」などの言い回しには、文脈によっていろいろな意味があるので、「言葉の意味はなんとなく理解しているつもりだけど、正しく説明できるかは自信がない」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、コミットメントとはどのような意味なのかとビジネスシーンでの使い方、企業において重要になる「組織コミットメント」という概念などについてご説明します。

コミットメントとはどういう意味を持つ言葉?

「コミットメント(commitment)」は、英語で「委託、関与」「公約、約束、言質」「責任」「参加」などといった意味を持つ言葉です。動詞形は「コミット(commit)」で、「ゆだねる」「約束する」などの意味になります。
某プライベートジムの「結果にコミットする」というキャッチコピーで、日本でも聞きなじみのある言葉となりました。この場合の「コミットする」は、ダイエット成功という「結果」に対して「責任を持って関与する」という意味合い、つまり公約であると言ってよいでしょう。
このように、「〇〇にコミットメントする」「〇〇にコミットする」といった言い回しは、一般的には「〇〇することを約束する」「〇〇を誓う」という意味で用いられるケースが多いです。

いろいろな意味で使われる「コミットメント」

学術分野では、一般的な使い方とは別の意味を持って「コミットメント」という用語が使われるケースがあります。
経済学においてコミットメントとは、「その行動しか取れないような具体的な仕組みを作ること」を意味します。例えば、家電量販店などでよく見かける「他店より1円でも高い場合はお知らせください(同じ価格まで値引きします)」という掲示はコミットメントにあたります。

こう宣言することで、お客さんはほかの店で購入する理由がなくなるのです。競合店にとっても「大幅に値下げしても同じ価格まで値引きする店があるなら効果が薄い」となり、結果として価格競争の激化を避けることにもつながっています。

心理学においてもコミットメントという用語はよく使われます。心理学におけるコミットメントは「自己投入・自己参画」と訳され、アイデンティティ(自己同一性)の達成に必要な要素とされています。
カウンセリングでは「決断する」「覚悟を決める」といった意味合いでコミットメントという言葉が用いられる場合が多いです。

ビジネスシーンにおけるコミットメントの意味とは

ここまで見てきたように、コミットメントはいろいろな意味を持つ言葉だと言えます。近年ではビジネスシーンでも「コミットメント」「コミットする」といった言葉が使われることが多くなりました。
ビジネスシーンでは、主に以下の2つの意味で使われるケースが多いでしょう。

【ビジネスシーンにおけるコミットメントの意味】
①公約・約束・承認する
②責任を持って関与・参加する

①公約・約束・承認する

冒頭で例として取り上げたように、コミットメントの一般的な意味として用いられる「約束する、公約する、承認する」といった意味の使い方は、ビジネスシーンでもよく見られるものです。
例えば、「社長のコミットメントが得られた」「取引先のコミットメントが不可欠だ」などという場合のコミットメントには、「承認」「確約」などといった意味が当てはまります。
ビジネスシーンでは一般的な「約束」というよりも、責任の所在を明確にする意味で使われると言えるでしょう。

②責任を持って関与・参加する

ビジネスシーンでのコミットメントは、仕事への関与や参加という意味で使われることもあります。この場合も、ただ「関与する、参加する」というよりは、「責任を持って深く関与する・参加する」といった含みを持って使用されることが多いと言えます。
例えば、「会議にコミットメントしてほしい」という場合、参加者の一員として出席するという意味に加えて、責任を意識して積極的に議論に取り組んでほしいという意味がくみ取れます。「新規プロジェクトにコミットメントする」という場合は、プロジェクトの一員となるというだけでなく、全力でプロジェクトの案件に取り組むというような意味が含まれていることが多いです。

企業の生産性に関わる「組織コミットメント」とは

組織コミットメントとは、組織に所属する個人の組織に対する帰属意識などのことを言います。企業組織においては、従業員の「愛社精神」「忠誠心」といった意識の高さのことを指すものです。先ほど「責任を持って関与・参加する」という意味でのコミットメントの例として「会議にコミットする」「プロジェクトにコミットメントする」といった使い方を挙げましたが、組織コミットメントとは従業員が「会社にコミットメントしている状態」であると言えるでしょう。
組織コミットメントの高い従業員は、遅刻や欠勤、離職などをすることが少ないため、組織コミットメントを高めることは、結果として生産性の向上や組織の強化につながると考えられています。
組織コミットメントは、大きく「情緒的コミットメント」と「功利的コミットメント」に分類されます。

情緒的コミットメント

情緒的コミットメントとは、個人の感情や価値観など、情緒的な要素により生じるコミットメントのことを言います。「自社のサービスが大好き」「職場の人たちが好きだ」などといった気持ちから生まれる「この会社で働くことが誇らしい」「この職場で働き続けたい」などといった組織コミットメントを指します。

功利的コミットメント

情緒的コミットメントが損得勘定とは関係なく生じるコミットメントであるのに対して、功利的コミットメントとは損得勘定によるコミットメントのことを言います。「労働条件と報酬が見合っている」「この会社を辞めても、今より年収の高い転職先の就職できると思えない」などといった考えから生まれる「この会社で働き続けたい」という組織コミットメントを指すものです。

従業員の組織コミットメントを高めるには

先述の通り、従業員の組織コミットメントを高めることは、企業として優秀な人材を確保し生産性を高めていくことにつながります。ここからは、従業員の組織コミットメントを高めるために企業としてどのようなことに取り組む必要があるのかを見ていきましょう。

個々の能力を生かした職務や役割を与える

「この仕事は自分に向いている」「自分のスキルや資質を生かして働ける」と感じる人は、情緒的コミットメントが高くなる傾向があります。また、責任のある役割を任されたときにやりがいを感じてコミットメントが高まる従業員も多いでしょう。従業員個々の能力や資質を適切に評価し、スキルや経験を活かしたり、スキルアップが望めたりする職務やポジションを与えることは大切なポイントです。

企業理念や経営方針をしっかりと共有する

担当職務にコミットメントしていても、組織へのコミットメントが低ければ、「この職場でなくても仕事はできる」という考えが生まれやすくなります。これを避けるためには、企業理念や経営方針を従業員にまでしっかりと伝え、企業としての一体感や団結力を強めることが重要です。「この会社だからこそ自分の仕事に価値を感じられる」と従業員一人一人が思えるよう、企業の方向性を正しく共有し、各部門や個人がその方針にどのような役割を果たすのかを明確にしましょう。

まとめ

コミットメントという言葉の意味とビジネスシーンでの使い方、企業において重要な「組織コミットメント」の意味と高め方などについてご説明しました。
コミットメントはいろいろな意味で使われる言葉なので、文脈に応じてどのような意味で使われているのかを判断なさると良いでしょう。
また、企業経営においては、従業員の組織コミットメントに注目し、高めるための施策などを取り入れられることをおすすめします。

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