少子高齢化が進む日本において、優秀な学生を採用することは会社として生き残っていくうえで非常に重要な問題です。ポイントとなるのは会社説明会により多くの学生を集客することです。まずは会社説明会に参加してもらわなければ、そこから先の採用へと進むことはできません。そこで今回は、SNSと貸会議室を活用した会社説明会の集客アップ術をご紹介します。

少子高齢化により優秀な新卒学生を採用することの難しさ

以前に比べ死亡率が低下したことで65歳以上の人口が増加したこと。そして少子化による若者人口の減少により、世界でも類を見ないほどのスピードで少子高齢化が進んでいる日本。内閣府が発表した平成28年版高齢社会白書によると、2015年10月1日の時点での65歳以上の高齢者人口は3,392万人で、これは総人口の26.7%を占める数字です。

日本の少子高齢化はこれからさらに続いていき、2025年には3,657万人、2042年には3,878万人。そして2060年に高齢化率は39.9%に達すると見込まれています。実に2.5人に1人が65歳以上の超高齢化社会が到来すると推計されているのです。こうした未来を見越したうえでも、優秀な学生を採用していくことはこれまでにも増して重要となります。しかし若者人口が年々減少していく日本において、それは非常に困難を極めることだといえます。

企業が優秀な学生を採用することが難しくなっているのは、少子高齢化だけが理由ではあありません。特に中小企業においては、以下のような問題が優秀な学生の採用をさらに難しくしています。

1.優秀な学生は東京に集中してしまい、地方には残らない

内閣府などが発表する景気動向指数などを見る限りは、ある程度景気も上向きとなっています。しかし、業種にもよるものの、特に地方での景気の見通しは決して明るいものとはいえません。そうしたなかで優秀な学生はよりよい職をもとめ、東京などの大都市に集中してしまい、地方で優秀な学生を採用できる可能性は以前にも増して低くなっています。

2. 採用に大きなコストをかけられない

景気が上向きにならない以上、本来はコストをかけなければならない採用活動においても、十分なコストをかけられません。これもまた優秀な学生の採用を難しくする原因となっています。

3. 会社説明会を開きたいが、多くの学生を集めるだけの集客・会場設営ノウハウがない

優秀な学生を集めるためには、まず自社に興味を持ってもらわなければなりません。そのための会社説明会ですが、中小企業ではコスト不足もあり大手企業のような集客もできません。また魅力的な会場設営のノウハウもなく、開催にこぎつけるまでにも大きなハードルが待ち構えています。

会社説明会の参加率を上げるためのSNS活用法

大手企業のように採用活動にコストをかけられない以上、少ない予算のなかでどうやって会社説明会への集客を行うかですが、ポイントはSNSの有効的な活用にあります。いまや規模の大小にかかわらず、多くの企業がSNSにアカウントを開設し、広報や宣伝に活用しています。SNSは、利用自体は無料であることが多いため、会社説明会への集客もこのSNSを使えば、大きな予算を割く必要はありません。

SNSでは、公式サイトで伝える企業情報のような硬い情報だけではなく、会社の雰囲気が伝わるような情報や、社員の顔が見える情報を伝えることで、学生に自社をより身近に感じてもらえる効果を生み出します。以下に代表的なSNSの有効的な活用法についてご紹介します。

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  • Twitter

    140文字の短いメッセージで情報を伝えていくTwitter。ほかのSNSに比べ、気軽に会話のやりとりがしやすいという特徴があるため、日々の情報を伝えつつ、学生から質問を受け付け、公開で回答していくといった使い方がおすすめです。

    ただし単に質問を受け付けますといっても、よほど有名な企業でもない限りは質問がやってくることはありません。そこで学生のアカウントに、自分のほうから積極的にコミュニケーションを取っていくことも必要となります。

    また、会社内部の情報ばかりではなく、地元や地域に密着した話題を提供するのも学生を惹きつける一つの方法です。学生が、その地域名や自分の知っている店舗名、場所の名前などを見るとそこから興味を持つといった可能性もあります。

  • Instagram

    Instagramは画像共有型のSNS。オシャレな写真や面白い写真などを投稿し、ビジュアル面からイメージ作りをしている会社が多いのが特徴です。自社で扱う商品、オフィスの内部、商品の製造過程などパンフレットだけでは伝えることのできない姿を紹介することで、興味を持ってもらえるようにします。

    また、これはTwitterと同様ですが、会社の内部以外に地元の風景、イベントの様子など、そこに住んでいる学生が目を留めるような画像も併せて紹介していくと、親近感を感じてもらいやすくなります。

  • Facebook

    実名制のSNS、Facebook。ここではTwitterでは投稿できない長文を投稿することもできるため、連載ものや読み物的なものが向いています。例えば、新入社員の入社から1年間の様子を追いかけていくといったことを連載形式で投稿し、学生に自分が就職したときのことを具体的に想像してもらえるようにすることも可能です。

    ほかには、業界用語の説明、業界独自の慣習などその業界に興味を持っている学生にピンポイントで情報を発信していくことで継続的に投稿を読み続けてもらうといった方法もおすすめです。

    会社説明会の集客にSNSを使うことは、広告などに比べコストもかからないうえ、投稿のアイデア次第で面白い会社だと思ってもらうこともできます。また会社説明会後のフォローといった面でもSNSは大きな力を発揮します。ただし気をつけなければいけないことが一つあります。それは、誰もが知っている会社でもない限りは、すぐにフォロワーを何百、何千と集められる効果はないということです。

    会社説明会を1ヶ月後に控え慌ててアカウントを開設しても多くの学生に気づいてもらうことは困難です。Facebookで社員を1年間追いかけるといったアイデアをご紹介しましたが、最低でもそれぐらいの時間をかけ、継続していくことがSNSで集客をしていくために一番大切なことです。

会社説明会に貸し会議室を使うメリット

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会社説明会は、集客さえできればそれで成功というわけではありません。会社説明会当日に不手際が多かったりすれば、その会社に対する興味も半減してしまいます。そこで重要となるのが、会社説明会の開催、設営ノウハウであり、おすすめしたいのは貸し会議室の利用です。

これまで企業の人材採用は、新卒採用も中途採用も、自社内で行うことが主流でした。しかし、最近ではあえて本社や支社など実際に働く場所ではなく、レンタルスペースで採用活動を行う企業が増えています。また、会社のPRチャンスとしてハイグレードの貸し会議室を使用する場合もあります。ではなぜ、会社説明会は本社の会議室ではなく、貸し会議室のほうがよいのでしょう? 以下に貸し会議室のメリットをご紹介します。

1.設備が充実している

企業の概要を説明するための大きなスクリーン、経験豊富なスタッフによるハイクオリティな音響・照明、ケータリングサービスの充実による軽飲食の提供など、会社説明会の開催に最適な環境と運営ノウハウの両方がそろっています。

2.企業側のニーズに合わせた柔軟な対応

最近は採用イベント自体が多様化しており、「会社概要説明→筆記試験→面接」などといった形式ばかりではなく、ブレーンストーミング系の現場対応に近い研修方式や、役員との食事会のような一風変わったものも開催されています。そのような場合、会議室の大きさや機能、サービスが多岐にそろっている貸し会議室を利用すると、企業側のニーズに合わせて提案をしてもらえます。
このように、自社内に会社説明会の開催、運営ノウハウがない企業にとって、貸し会議室の利用は大きなメリットがあります。

会社説明会にキャンセルが!それでも慌てずに次につなげるための対応法

会社説明会の開催にあたっては、エントリーした人数を前もって把握しながら、会場セッティングを行うのが一般的です。資料の部数や会場の広さなど、事前準備には参加人数による判断を伴う場合もよくあります。用意したのに、急なキャンセルが出て困ったということもあるでしょう。キャンセルの連絡を受けるのは残念ですが、その対応次第で、会社への好感度を高め、次につなげることも可能です。少なくないコストをかけて採用活動を行う以上、一人でも多くの学生に自社を知ってもらえる努力を怠らないようにしなくてはなりません。理想的なキャンセル対応とはどんなものでしょうか?


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・キャンセルの受付は慎重に

会社説明会は時期が重なることも多く、ほかの企業とバッティングすることもよくあります。エントリーしたものの、後になって別の企業を優先したいと考えてしまう学生も少なくないでしょう。キャンセルの連絡は担当者にとっては歓迎しがたいことですが、キャンセルの受け方ひとつで、企業の姿勢が問われることもあるため、慎重な対応が必要です。

エントリーの方法にもよりますが、キャンセルの場合、通常は電話かメールでの連絡となります。電話でキャンセル連絡を行う学生は、積極的に相手と接することのできる貴重な人材と捉えることもできます。責めるような口調は避け、事務的な印象を与えないよう丁寧に対応しましょう。メールは、直接的なコミュニケーションができないため、相手の状況がわかりにくい面があります。メールであっても、必ず返事を出し、連絡に対するお礼を記載します。電話でもメールでも、ほかの日時で会社説明会の開催があるようなら忘れずに案内しましょう。

体調不良、交通事情など、本人にはどうすることもできない理由から、当日になって不参加を決める学生もいます。急なキャンセルだからといって、相手に悪印象をもってしまうのは考えものです。ギリギリであっても連絡してきた学生へは誠意をくんで、希望に応じて資料送付の対応を行うようにします。

・キャンセルが増えても貸し会議室なら柔軟な対応が可能

説明会用に大きな会場を用意したものの、キャンセルによって空席が多くなってしまうと印象が悪いものです。貸し会議室であればスタッフに相談し、レイアウトを見直して、ゆったりと座れるようにイスを配置する、パーテーションを利用して、空間を区切ってしまうなど柔軟な対応が可能になります。これも貸し会議室を利用するメリットの一つです。

近年、就活情報サイトを活用した採用活動をする企業も増えています。サイトに登録することで、説明会の申し込みやキャンセルが簡単にできるようになり、学生にとっても企業にとっても便利な仕組みです。とはいえ、登録が簡単にできる反面、気軽にキャンセルできてしまうのも悩みの種です。毎日状況を確認して、常に全体人数を把握しながら、キャンセル待ちの学生への対応をします。

キャンセルが出ると、参加者名簿を変更したり資料の数を減らしたりといった面倒な作業も発生し、何となく「負」の印象をもってしまいがちです。しかし、説明会のキャンセルを上手にコントロールし、柔軟な対応ができれば、次回の会社説明会はぜひ参加したいと思ってもらえる可能性も高まります。

会社説明会から効率的に優秀な学生を採用にまでつなげていくには

通常、会社説明会は1年間の中でたった1~3回程度のイベントです。しかし、そのたった数回のイベントで学生に自社の存在を知ってもらい、興味を持ってもらう。そして会社説明会当日、さらに説明会の後もその興味を持続してもらうというハードルをクリアするには、多くの手間と時間、コストがかかります。

今回、集客や会社説明会後のフォローのためのSNS、会社説明会当日の開催、運営ノウハウを提供してくれる貸し会議室、そしてキャンセルが出た際の柔軟な対応と、会社説明会を成功に導くための方法をご紹介してきました。こうした方法を上手く活用できれば、コスト削減と効率的な運営に大きく役立ちます。

もちろん最終的に一番のポイントとなるのは、説明会の中身ですが、これも普段SNSでしっかりと情報を発信していれば、参加者の多くは親近感を持って受け入れてくれるようになります。優秀な学生を採用することの難しさに頭を悩ましているのであれば、ぜひ、SNSや貸し会議室を有効に活用し、効果的な採用活動を目指してみてはいかがでしょう?

採用活動・会社説明会で貸し会議室を利用した事例