景気の変動とともにその形を絶えず変える就職活動。最近では内定をひとつも獲得できない学生がいる一方で、いくつもの会社がひとりの学生を奪い合うという「二極化」が進んでいるといわれています。
これは、企業側からいえば困った事態です。もちろん、いったん内定を出したらその学生にはぜひとも入社してほしいというのが、採用担当者の本音でしょう。
ところが近年、その内定者の囲い込みに困難が生じているとか。「内定を出したらほかの会社を辞退するように」、つまり「就職活動を終わらせるように」とせまることは「オワハラ」と呼ばれ、問題化しつつあるのです。
とはいっても、採用担当者が見込んだ優秀な人材は逃したくない!このとき、内定者の入社に重要なのが、実は同期の存在なのです。
近年、大学生たちの間で「コミュ力」(コミュニケーション能力)という言葉が飛び交っています。それだけ集団のなかでコミュニケーションがうまくとれるかどうかという点を重視しているのでしょう。
就職活動について考えるならば、内定後、彼らが初めに意識する身近な集団は「同期」です。そこで重要なのが、同期と出会い、コミュニケーションをとる最初の機会である、内定者懇親会なのです。
同期との活発なコミュニケーションが入社の決め手に!
期待と不安に満ちた内定者が初めて同期の全員と顔を合わせる機会となる内定者懇親会は、極めて大きな意味を持ちます。
「この人たちとなら一緒に働きたい」「この人たちとならやっていけそうだ」そのように思ったとき、内定者のなかには、早くも会社の「一員」としての自覚が芽生えるでしょう。
コミュニケーション重視の現代の20代にとって、こうした実感が早い段階で得られることは入社の決断に影響を及ぼします。
内定者が「そこで働きたい」と思うかどうかには、出会った内定者同士の第一印象が大きな役割を果たします。もちろん、与える印象にその場に関わる「人」が大きく影響することは間違いありません。
しかしながら人びとを取り巻く環境もまた、会の雰囲気を左右する大きな要因のひとつとなります。例えば、初めてデートを迎える2人のことを想像すれば、環境の重要性は明らかです。
懇親会の場合、例えば会議場のレイアウトが不適切で、内定者同士の席が遠ければ、互いに交流を図ることはできません。また、段取りが悪ければ、交流の時間が奪われてしまうでしょう。
内定者の初めての出会いの場を適切に設計するためには、内定者懇親会の進行がスムーズに行われる必要があります。加えて、進行上発生するであろう突発的なトラブルに、臨機応変に対応できる環境をあらかじめ用意しておくことが大切だといえるでしょう。
内定者たちのよきマリアージュのために
先ほどデートの比喩を用いましたが、例えばフランス語には「マリアージュ」という言葉があります。
そのまま翻訳すれば、デートの終着点である「結婚」です。しかし実はこの言葉、ワインと料理など、異なる2つのものが互いの個性を生かし合うような、あらゆるよい組み合わせを指すときに使われます。ひとくちに「内定者」といっても、さまざまなバックグラウンドを持っています。
また、社会人生活の入り口で不安を抱え、「どの会社でやっていくべきか」という問いを突き付けられているのです。そんななかで、内定者懇親会は社員と内定者、そして内定者同士が初めて「調和」する機会なのです。
大切なのは、彼らが異なるバックグラウンドを持つ存在であることを理解したうえで、同期同士がうまく「混ざり合う」=「マリアージュする」ように、席の配列から食事会、イベントの段取りといった外部環境を整えることです。
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