観光庁は、MICE誘致に高いポテンシャルを持つ都市を選定するため、2013年6月にグローバルMICE戦略都市を、さらに2015年6月にはグローバルMICE強化都市を制定しました。このように、日本ではMICEが近年非常に注目を集めているのです。

MICEという言葉自体は、ニュースなどで耳にしたことがある人も多いでしょう。しかし、これが実際にどういうものなのか、きちんと理解しているでしょうか。

MICEとは一体なにか、そして、研修・会議のうえでどのような魅力があるのか、ご説明します。

MICEとは

MICEとは

MICEは、会議(Meeting)、社員のやる気をアップさせるために行われる社内での研修旅行(Incentive Travel)、国際的な活動をしている団体が行う会議や大会(Convention)、各種の展示会やイベント(Exhibition/Event)という、4つの単語の頭文字を取った造語です。

主に、「ビジネス目的での旅行」といった意味で使われますが、「同じ企業内の別の支社への出張」や、「顧客の新規開拓のための出張」、「取引先への訪問」などに関しては、MICEという言葉は使いません。「Convention」「Exhibition/Event」の文字が入っていることからもわかるように、MICEは、会議やイベントに対して使われる言葉なのです。

つまり、MICEとは、「各地から泊りがけで多くの参加者が集まる、ビジネス上の展示会やイベント、会議」を表す言葉なのです。

MICEの魅力

MICEの魅力

MICEを自国で開催してもらいたい、と考えている国々はたくさんあります。MICEの開催地に選ばれることで、その国に一体どのようなメリットがあるのでしょうか。

各国から大勢の人が集まる
人が集まれば、それだけで地域の活性化につながります。いま多くの地域が「観光客を集めたい」と考えているのと同様に、ビジネスパーソンが集まることでも地域を盛り上げることができるのです。

大規模な会合が開かれることで、多額のお金が動く
会場をセッティングするお金はもちろん、宿泊費や交通費、食費などがかかるため、高い経済効果が期待できます。

国内外から各分野の専門家や知識人が集まり、一堂に会する
専門家が集まり、さまざまな話し合いがもたれることで、いち早くビジネスチャンスをつかみ、多くの情報を手に入れることができます。

MICEが開催される都市には、このように数多くのメリットがあります。そのため、多数の国や地域が、MICEを自国で開催してもらおうとアピールを行っているのです。

MICEの開催場所に求められること

世界中に支社があり、幅広い活動をしている企業や団体にとって、どこで会議やイベントを行うかということは大きな問題です。MICEの誘致には多くの自治体や国が力をいれていますが、開催地に選ばれるためにはいくつかの条件を満たす必要があります。

必須の条件となるのは、会議を行うための会議室があることと、参加者が宿泊するためのホテル設備が整っていることです。当然だと思われるかもしれませんが、各国から人が集まる大規模なイベントを開催できる会場というのは、そう簡単に見つかるものではありません。また、宿泊施設に関しても、参加が見込まれる人々が問題なく宿泊できるだけの広さが必要となります。

これらに加えて、MICEを誘致するためには、その他の付加価値をアピールすることも大切です。

会議室と宿泊場所のアクセスが良いこと
いくら会議室と宿泊場所が用意できても、両者の距離が遠く離れているようでは、参加者に不便を強いてしまいます。

サービスが充実していること
それぞれの国の文化に応じた食事の提供や、言語の壁を感じずに過ごせることなどが必要となります。

ビジネスの合間に、その国ならではの楽しみを感じられること
あくまでも目的はビジネスですが、せっかく海外に来たのであれば、その国の文化に触れたい、観光をしたいと思うのが当然でしょう。ただ会議に参加するだけでなく、独自の楽しみを提供するということも大切です。