ワークショップとは? セミナーとの違いや種類、メリットデメリットを徹底解説

「ワークショップ」と呼ばれる形式の講座をご存知でしょうか? 近年ではビジネスセミナーや研修にもワークショップ形式を取り入れたものが増えてきています。ここでは、ワークショップとはどのようなものなのか、特徴やメリットデメリットなどについて解説します。

ワークショップとは?

ワークショップとは、“参加・体験型”の学習講座のことを言います。
参加者同士が対話やロールプレイなどの体験を通じて、学習テーマに対する発見や理解、学びを得ることを目的とした講座形式です。
ワークショップはアメリカで1940年代に始まり、日本でも1980年代から見られるようになりました。現在ではさまざまな分野の学習においてワークショップ形式が取り入れられています。

ワークショップの種類について

社会教育や芸術方面など一部の分野における学習手法として広まっていったワークショップは、現代ではさまざまな分野の教育や研修に取り入れるようになりました。具体的にどのような分野のワークショップがあるのか、主なワークショップの種類をご紹介します。

社会教育のワークショップ

自然環境や行政、まちづくりなど、社会的な課題をテーマとしたワークショップは、さまざまなものが開催されています。社会問題に臨むときには、さまざまな立場や考え方を持つ人がいることを理解しなければ始まりません。ワークショップ形式は、自分と異なる立場や価値観の人の意見を身を持って感じることができるため、社会教育に適した手法なのです。

芸術表現のワークショップ

ワークショップが世界中に広まっていくきっかけとなったのは、演劇におけるワークショップでした。演劇というものは、古くギリシア時代から「劇場(舞台)で役者が演じ、観客が観劇する」という形式が当たり前でした。しかし20世紀半ば、従来からの形式にとらわれない新たな形の演劇のあり方が模索されるようになったのです。そうした中で広まっていったのがワークショップでした。ワークショップでよく用いられるロールプレイングという手法は演劇的であるとも言えます。
演劇で盛り上がりを見せたワークショップは、やがて舞踊やダンス、ヨガなどの身体表現、さらには絵画や彫刻、現代アートなどといった芸術表現を体験し、学びを深める場としても一般化しました。手工芸など趣味の分野のワークショップも増えています。

ビジネスのワークショップ

ビジネスシーンにもワークショップは取り入れられています。例えば新人研修やマネージャー研修、役員研修など、それぞれのポジションにある人が自分や周囲の人の立場について理解するためのワークショップを行うことは多いです。
また、業務改善やクリエイティブ方面のプロジェクト進行などにおいて、ワークショップを行うことで課題やアイデアを探るなどといったケースも見られます。

学術分野のワークショップ

もともとワークショップは社会学、心理学的な学術分野において、教育・学習手法として生みだされたものでした。ワークショップが一般化するにともない、社会学や心理学以外の学術分野でも、研究者によるグループ討論などを主体としたワークショップ形式の研究会が開催されています。

ワークショップのメリットとデメリット

ワークショップのメリット/理解に実感がともなう

受け身の学習姿勢では、表面的に「理解したつもり」になりやすいです。ワークショップでの学習は、体験を通じて感じたり考えを深めたりできるため、理解に実感がともないます。「知識として知っている」だけではなく、「体験して腑に落ちている」という感覚を得られるのは、ワークショップに参加するメリットだと言えるでしょう。

ワークショップのメリット/さまざまな価値観に触れられる

講演や講義などを通じて学ぶ場合、基本的には講師の筋書きに沿って学ぶことになります。一本筋が通ったわかりやすい内容になる一方で、異なる見方や本筋から逸れる情報などはあまり知ることができません。ワークショップでは、グループ討議やロールプレイングなどを通じてさまざまな価値観に触れることができます。テーマについて多角的な視点で学びを深めることができるのです。

ワークショップのデメリット/参加しただけで満足してしまうことがある

ワークショップに参加すると、自分の意見を述べたり、与えられた役割を果たしたりする機会が多く、参加するだけで達成感や満足感が得られやすいです。しかし本来、ワークショップは何らかのテーマを学ぶためのものです。参加者の意識によっては、参加しただけで満足してしまって、十分な学びに結びつかないケースもあるでしょう。

ワークショップのデメリット/学べる内容が少ないことがある

講義などでは、専門家である講師などから、基本的な事項や最新の知見などテーマに関する内容を体系的に学ぶことができます。一方、ワークショップは参加者同士の関係がフラットであるのが基本。自分より多くの知見を持つ人から新たな情報を教えてもらうというような学び方とは異なります。ワークショップを通じて多くを学べるかどうかは、ワークショップの主催者や参加者次第で大きく異なり、場合によっては参加しても得る物が少なかったということがありえるのです。

ワークショップとセミナーの違い

セミナーもワークショップと同様、あるテーマについて学習や研究を行うための勉強会のことを言います。ただし、ワークショップが参加・体験型の学習であるのに対して、セミナーは基本的に講師が一方的に教える形式のものが多いです。
ただし、ワークショップ形式での学習が一般化してきたのにともない、例えば1部は講師による講義、2部はワークショップでのグループ学習などといったプログラムで、ワークショップの要素を取り入れたセミナーも増えてきています。現在では、ワークショップとセミナーの区別は曖昧になってきていると言えるでしょう。

ワークショップを行う際の注意点

ワークショップを開催する場合、以下のようなポイントを押さえておくことが大切です。

開催目的を明確にする

ワークショップは講義などと比較して、学習内容が曖昧になりやすいです。何を目的として、どんな参加者に何を学んでもらいたいのか、開催目的を明確にしたうえで企画することが大切です。

告知や集客方法を工夫する

参加者が少なすぎたり、想定した対象ではない参加者が多かったりすると、本来意図したワークショップの実現が難しくなります。参加者のターゲット層を絞り込んだうえで、適切な告知や集客施策を行いましょう。

会場は立地や設備に注目して選ぶ

ワークショップの内容に合わせて、必要になる設備のある会場を設定しましょう。ターゲットに合わせて会場の立地や交通アクセスなどにも気を配ることをお勧めします。

あらかじめ進め方を決めておく

ワークショップの進行にあたっては、あらかじめそのワークショップの重点をどういった部分におくかを検討し、進行スケジュールや時間配分をおおまかに決めておきましょう。進行表を作成しておくことで、当日はペースを確認しつつスムーズに進行することができるはずです。

ワークショップのまとめ

ワークショップとはどのようなものなのか、種類やメリットデメリット、開催する際のポイントなどをお伝えしました。セミナーや勉強会、研修などを企画する際には、ワークショップ形式での開催を検討なさってみてはいかがでしょうか。体験を通じた学習に適したテーマであれば、きっと実り多い講座になるはずです。

 

 

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