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研修の講師選び!見極めポイント解説

研修に必要不可欠な講師の存在。誰に依頼するかで研修の効果に大きな差が生まれるため、見極めの責任は重大です。そこで今回は、研修の効果を最大限に高めてくれる良い講師を選ぶためのポイントを解説します。

外部講師か社内講師か

講師を選ぶとき、まず検討したいのは、外部講師と社内講師どちらに依頼するべきかということ。
もちろん、企業文化や社内事情は様々なので一括りにはできませんが、一般的におすすめの判断基準をお伝えします。

外部講師向き

経験豊富な研修のプロによる研修は、どのようなテーマでも得られるものは大きいと考えられますが、特に「ビジネス知識」「自社にノウハウがないテーマ」「トレンド情報」などは向いています。
また、管理職クラスの研修となると、社内だけでは限界があるため、外部講師に依頼するケースがほとんどです。

社内講師向き

自社での講師養成は、ノウハウも蓄積されていくので長期的に見てもおすすめです。特に「企業のビジョンに関するテーマ」「社内業務・ルール」「自社にノウハウがあるスキル研修」「業界に関するテーマ」などは向いています。

外部講師への依頼は一般的に2パターン

外部講師を選ぶ際は、一般的に2つの選択肢があります。
「大手の研修会社への依頼」と「研修講師仲介会社への依頼」です。

選択肢1:大手の研修会社

いわゆる大手とされる研修会社では、様々なテーマに沿った研修がパッケージ化されています。つまり、同じ内容の研修を実施できる講師が幾人も在籍している状態です。

選択肢2:研修講師仲介会社

フリーの研修講師や小規模な研修会社を紹介してくれる仲介会社です。

2パターンそれぞれのメリット・デメリット

「大手の研修会社」と「研修講師仲介会社」それぞれのメリット・デメリットについて説明します。

大手のメリット

大手に依頼する一番のメリットは、質が高くて安心できるところです。研修内容が商品としてパッケージ化されているため、どの講師を選んだとしても、効果的・効率的で質の高い研修を期待できます。

大手のデメリット

デメリットはまず、金額が高いことです。また、パッケージ化されているため、カスタマイズ対応をしてもらえないケースが多くあります。

仲介会社のメリット

同じ研修テーマでも、様々なタイプの講師を紹介してもらえるので、自社に最適な講師を選ぶことができます。カスタマイズに関しても、柔軟に対応してもらえるケースが多く見受けられます。また、大手と比べると金額がリーズナブルな点もポイントです。

仲介会社のデメリット

様々なタイプの講師から選べますが、講師の質にバラつきがあり、大手と比べると見極めに失敗する可能性が高まります。最適な講師を選べたときと、そうでないときの差が激しいのも特徴です。

外部講師選びの見極め3ポイント

それではいよいよ、様々な選択肢の中から最適な講師を選ぶための見極めポイントをご紹介していきます。

見極め1.質問への的確な返答

講師依頼を検討している方に会った際、質問に対しての返答に注目してみましょう。研修は一方的なものではなく、講師と受講者の双方向のコミュニケーションがとても大切です。受講者の質問に的確な返答をしてもらえそうか、質の高いアドバイスをしてもらえそうか、臨機応変な進行対応をしてもらえそうかなど、事前にしっかりとチェックしておきます。
ただ、打ち合わせだけでは分からないところもあるので、実際の研修を受講・見学できると理想的です。

見極め2.専門用語を多用しない

打ち合わせの際に、専門用語や難しい言葉を多用しない講師かどうかもチェックが必要です。分かりやすい言葉への言い換えや補足もないまま話を進められる場合は、一方通行の研修になってしまう危険があります。

見極め3.カスタマイズへの柔軟な対応

講師に柔軟性があるかどうかは非常に重要なポイントです。あらかじめパッケージ化された研修内容を社内に深く落とし込んでいくにはカスタマイズが必要不可欠なので、企業側の要望をしっかりヒアリングした上で企業目線の提案をしてくれる講師を見極めましょう。

これはNG!依頼側の注意点

外部講師に依頼する際、ついやってしまいがちなNGがあります。それは、研修の目的・テーマ・日程など最低限のことだけ伝え、ほとんどを講師任せにしてしまうことです。
講師を信頼する姿勢はまったく問題ありませんが、企業側の課題や目標、内情をしっかりと伝えて共有しなければ、どうしてもパッケージ化された研修内容になります。せっかくの研修の機会を最大限に活用するためには、依頼する企業側も積極的に考えや要望を伝え、カスタマイズしてもらいながら講師と一緒に組み立てていくことが大切です。

新人研修は、年齢差20歳以内の管理職経験者がおすすめ

様々な研修の中でも、特に実施されることが多いのが、新入社員を対象とした新人研修です。そこで、新人研修における講師選びについてピックアップ解説します。

まず大切にしたいのは、新入社員の気持ちに寄り添える講師であること。講師のタイプは様々なので一概には言えませんが、目安としては「新入社員の年齢から年齢差20歳以内」の講師をおすすめします。20歳以上も年齢が離れると、新入社員の気持ちに寄り添うというのは難しくなり、逆に年齢が近くなると、説得力が弱くなってしまうからです。

そして、会社や仕事がどういうものであるかを実際に経験している人、できれば「管理職経験のある」講師が理想です。ビジネスの現場経験が少ない講師の場合、表面的なカタチや丁寧さにこだわって教えてしまいがちですが、現場をよく体感している講師であれば、スピードを優先すべきケースや、マニュアルには載っていなくても重要な内容などを実体験から伝えます。また、受講する新入社員にとっても、実際に現場で活躍して成功した人から教えられた方が心に響き、納得できるでしょう。

社内講師のメリット・デメリット

それでは次は、社内講師のメリット・デメリットについて解説していきます。
社内の場合、仕事ができる社員=できる講師とは限らないので、適任者の選出が非常に難しいところです。

メリット

やはり最も大きなメリットは、企業の実状に沿った研修ができること。普段から社内で働いているからこそ可能です。そしてもちろん、外部講師に依頼する場合と比べてコスト削減につながります。また、スケジュールの調整がしやすく、アフターケアが行き届きやすい点も大きなメリットです。
さらに、自社でノウハウが蓄積されていくことは、長期的に考えても大きなメリットになります。

デメリット

まず大前提として、候補者が見つかりにくいところがデメリットです。通常業務もあるので業務負荷がかかり、プロの講師ではないため、性格などによっても講師の質に大きな個人差が生まれます。社内で講師を養成する体制が整えば理想的ですが、そのためにかなりのコストがかかるので簡単ではありません。また、講師が上司や先輩である場合は本音で発言しづらく、新鮮味がない点もデメリットとして挙げられます。

社内講師選びで着目したい2つのスキル

プロの外部講師にはない社内講師ならではの良い点もたくさんありますが、やはり講師として教えるには身につけてもらいたいスキルがあります。そこで、社内講師を選ぶ際、自社での経験や実績以外で特に着目したい2つのスキルをお伝えします。経験・実績・情熱に加え、できるだけ2つのスキルも満たしている講師を選びましょう。

企画構成スキル

研修の目的を果たし、効果を最大限に高めるための研修内容を企画構成できるスキルです。“受講者=まだ知らないことが多い、慣れていない”を前提として、受講者の目線からも研修内容を組み立てられることが求められます。

コミュニケーションスキル

一方的ではなく、楽しく飽きさせないコミュニケーションができるスキルです。受講者に理解を促し、研修目的の重要性を自然と認識させ、さらに実際の行動へうつす意欲を生み出します。

外部講師と社内講師のブレンド型が増加傾向!

外部講師も社内講師も、それぞれ大きなメリットがあります。そのため近年では、外部講師と社内講師の「ブレンド型」で研修を実施する企業が増えてきています。特に新人研修では、ブレンド型の傾向が強めです。
研修の流れとしては、まず社内講師が説明し、その後で社外講師にバトンタッチするのが一般的です。「実務から研修」「研修から実務」というように、研修のゴールを実際の職場でのパフォーマンスに結びつけていくことを意識しましょう。

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